大学検索プラットフォームの紹介
新型コロナウイルスの影響で、オープンキャンパスに行けない受験生や保護者の方もたくさんいると思います。
それによって、進路情報に偏りが出ることことが懸念されています。
まずは「知っている大学、聞いたことがある大学、先生からの紹介」といった方法が一般的だと思いますが、ご自身の住む土地にある大学、あるいはそれ以外、また興味のある学部を探す場合にこのサイトをオススメします。
それが『大学ポートレート』というサイトです。
このサイトは、全国の国公私立大学・短期大学・高専の900校以上が同じフォーマットで紹介されているECサイトです。
■大学ポートレートについて
はじめに、『大学ポートレート』の運営には国が関わっています。
大学ポートレートは、大学の情報の公表を求める社会的要請等を背景に、文部科学省に設置された「大学における教育情報の活用支援と公表の促進に関する協力者会議」の提唱により、大学団体、認証評価機関等から構成される「大学ポートレート運営会議」において審議された運営方針に基づき、大学改革支援・学位授与機構に置かれる「大学ポートレートセンター」が日本私立学校振興・共済事業団と連携・協力しながら運営するものです。
(引用元:大学ポートレートについて)
続いて、国公立版と私立版のサイトを以下のように記します。
【国公立】大学・短期大学・高専版
【私立】大学・短期大学・高専版
『これって…似ているサイトありますよね?』
と言いたくなる気持ちはよく分かります。
肝心なのは、掲載されている大学・短大・高専の『校数』と『内容』です。
代表的な類似サイトとして、スタディサプリ進路やマイナビ進学といった進学情報サイトなどがありますが、あくまでターゲットは「受験生」なので情報が綺麗にされている一方で、肝心な大学の「教育内容」や「取組み」は限定的なものになっています。
また、場合によっては掲載をしていない大学もある可能性があります。
その点、『大学ポートレート』は全国の国公私立大学・短期大学・高専が900校以上も参加しており、県別や学部・学科系統別での検索、各大学の基本情報をはじめ、教育制度や取組み(退学防止策など)が掲載されており、進学サイト以上の内容になっています。
■なぜこんなに掲載校が多いのか
ただの紹介だけではあまり面白くないので、
その背景についても少しだけ触れたいと思います。
大学の運営は、主に学生納付金(学費)、補助金、付属事業収入、その他諸々といったように以下の図のような状況になっています。
(出典:2018年11月,『2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)』参考資料集(10/11)【高等教育を支える投資 関係資料】)
ここで何が言いたいのかというと、大学ポートレートに掲載することは、補助金を得る上での『一つの要件』であり、大学は半分義務ともいえます。
(※もちろん、大学ポートレート以外にも補助金を頂く上での厳正な要件が多くあります)
ちなみに、上図にある水色部分『運営費交付金』や『補助金』は、もちろん税金からなっています。
これらを背景とし各大学は『大学ポートレート』へ掲載し、内容の質も含め情報をしっかり開示し、取組についても発信し続ける必要があるのです。
とはいっても、内容については大学によって多少ばらつきはありますが、多くの大学はきちんと掲載をされています。
■最後に
大学ポートレートでは、大学・短大・高専の「基本情報」をはじめ「卒業者数」や「教員数」または「中途退学防止の取組」といった内容まで結構内容は豊富です(ちなみに、新設校はまだ未掲載のようです)。
ただ、PC以上にスマホで見ると文字が多く感じるので嫌気がさす可能性も否定できません😅
最後に、
進学情報サイトも結構ですが、こういった国が関係しているサイトであれば信頼も置けるし、その上で興味のある大学を見つければ直接HPで閲覧、といったようにサイトを交互に上手く活用することをオススメします。
さらに、今は結構な大学が『オンライン相談』をしているようですので、今は直接現場に行かずともコミュニケーションがとれて非常に便利になっています。
身動きが取りずらく、情報がありふれている今だからこそ、サイトを上手く活用し、自ら行動するといった姿勢が大事なのかもしれませんね。
最後までお読みいいただき、ありがとうございました。
Twitterもやっています。@tsubuman8
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