大好きな祖母の、たくさんある好きなところの一つ
私が唯一、気が合う家族は、今は天国にいる祖母なのだが、私を育ててくれた大正生まれの祖母はとても変わっていた。
大好きだったところはたくさんありすぎて私の人生の余暇すべてを使っても書ききれないが、今思い出す好きなところは、私に「早く結婚したら」とも、「子供を産みなさい」とも一度も言わなかったことだった。
「結婚しなさい」でなく「したらどう?」「結婚っていいよ」すら言わなかったし、「子供を産むのもいいよ」さえも言わなかった。
「女の幸せ」というワードはおそらく祖母の頭になかったの