ありがとうございました。
皆さん、こんばんは。
今日は、小説やエッセイ以外の投稿になります。考えてみれば初めての試みで、少しだけ特別な気持ちでキーボードを叩いています。
さて、今年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか。
私にとって時間というものはいつも不思議です。日々を必死に生きていると、一年という時間は本当に瞬く間に過ぎ去ってしまう。それでいて振り返えればそこには、忘れ得ぬ出来事や、温かさがしっかりと刻まれているものですね。
私がnoteに投稿を始めたのは、3年前のことです。その頃の私は、書くことがこんなにも自分の心を解放してくれるものだとは知りませんでした。今年は特に小説を書くことに深く向き合った年だったと思います。短い物語をひとつひとつ紡ぎながら、言葉が持つ力と、その奥深さに触れる喜びを知りました。そして多くの方の温かなコメント、その言葉ひとつひとつが、私にとって大切な光であり、道標になりました。
けれど、今年は私の人生で最も苦しい年でもありました。
今年10月、妹を亡くしました。まだ25歳という若さで。その出来事は現実感を失う衝撃と言っても大袈裟ではありません。いまだに彼女のいない日々が現実であると受け止めることができず、この喪失の重さを抱えきれずにいる自分がいます。
身近な人を失う痛み。それがこんなにも深く、冷たく、容赦のないものだとは思いませんでした。人はどうしてこんな悲しみを乗り越えられるのか。時間が解決してくれるのでしょうか。それとも、この傷と共に生きていく術を、ただ学んでいくだけなのでしょうか。
それでも、私の人生はこれからも続いていくでしょう。沢山の後悔はありますが、いつまでも立ち止まってはいられない。残された自分の人生を生き抜くことが、彼女への最善の贈り物になると信じています。
この話をここに書くことを迷いました。でも、この悲しみを少しでも誰かに知ってもらいたかったのです。こうして言葉にすることで誰かに届き、この痛みが少しでも形を変え、わずかな救いを見つけられるのではないか。遠くのどこかで、誰かにそっと受け止められることを祈りながら書きました。
暗い話ばかりでは、この投稿を締めくくることができません。
来年はもっと豊かな言葉を紡ぎたい。読んでくれる人の心に、小さな灯火をともせるような、そんな物語を書けるようになりたいです。悲しみも喜びも、すべてを物語の糧にして。
今年も私の文章を読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。