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私立校最新事例セミナー「生成AI授業実践の効果と課題」に参加した
こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。
ご高覧いただきありがとうございます。
今回、私立校最新事例セミナー「生成AI授業実践の効果と課題」に参加したので、気になった内容を書き記しておこうと思います。
太字がセミナー内容。細字は自分の感想。
事例1:高等学校(関西)
教員の利用場面
・案内文書などの作成:考えていなかった内容も提案してくれる
・表計算の関数検索:やりたいピンポイントの内容が聞ける
・生徒作文の添削:生徒個々への添削アドバイスを作成できる
・授業計画の作成:思いがけない内容も提案してくれる
生徒の利用場面
・自主学習のサポート:生成AIに練習問題を出してもらう
・探究活動のサポート:生徒の興味関心に合わせてサポートできる
・絵や音楽の創造活動:技術、時間的に難しかった成果物が作成できる
生成AIを利用することで、今まで見られなかった、異次元の思考領域を見ることができる。
「考えていなかった内容、おもがけない内容」という言葉が印象に残りました。物事を考える際に、考えが行き詰って進まないことがあります。そんな時に何かのきっかけがあると、考えが進み始めます。生成AIは、この何かのきっかけを作ってくれる存在になると感じました。
また、絵や音楽の創造活動についても、学習の成果物として授業に組み入れてみたら面白そうです。
事例2:高等学校(関東)
教師が生成AIを利用して、生徒の学力差に応じた複数の教材を作成、さらに、問題作成、回答結果からのフィードバックも生成AIでしている。
・英語のネット記事から中学2年生の英語力に対応した要約を作成
・英語の苦手な生徒のために同じ内容でもっと簡単な要約も作成
・それぞれの要約から重要となる英単語一覧を作成
・それぞれ要約から穴埋め問題、さらに解答解説を作成
・要約から発音問題の作成
・生徒回答から誤答の多い部分の抽出と分析
・誤答の多い部分を補うための問題作成
ここまでを20分程度で作成。
生成AIによって時間的に今まであきらめていた活動ができるようになった。
実際にデモンストレーションしていただきました。正直、生成物をそのまま授業で利用するのは難しいと思いますが、20分でこれだけの質と量を作成できるなら、たたき台としてなら最高だと思いました。
事例3:小学校(関西)
問題解決活動の中で、児童が生成AIを利用している。問題の原因を探る際のアドバイザーとして生成AIに意見を求めさせる。
利用当初の児童は、質問が曖昧でぼんやりとしたものになってしまい、生成AIから自分の意図する返答がもらない。そのため、チームで質問を考えさせ、誰の質問が良いか考えるという、質問の質を高める活動をした。
活動を通して、児童の質問が、曖昧でなく具体的な質問、AIと会話しながら考えを深める質問、AIをアドバイザーとして相談する質問に変わった。
小学生段階から生成AI、さらにプロンプトの重要性を知ることは、特に子どもたちが学びを進めるにあたって、大きなアドバンテージになると思います。現在一部の生成AIは、ネットリテラシーの未熟さから、小学生は利用不可となっていますが、危険性があるから使わないではなく、ネットリテラシーの向上を目指したほうが絶対に有益だと思います。
ありがたいことに生成AIを使った授業事例、業務改善事例も増えてきた。
来年度の生成AIとの付き合い方をどうするか、考えてみようと思う。