Takito@情報教員

高校で情報科の先生をしています。第2世代情報科教員。情報科、学校教育について、学んだこ…

Takito@情報教員

高校で情報科の先生をしています。第2世代情報科教員。情報科、学校教育について、学んだこと、考えたこと、やってみたことをアウトプットしています。ICTで授業をより効果的に、学校をより便利に。タブレット端末は文房具。

最近の記事

私立校最新事例セミナー「生成AI授業実践の効果と課題」に参加した

こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今回、私立校最新事例セミナー「生成AI授業実践の効果と課題」に参加したので、気になった内容を書き記しておこうと思います。 太字がセミナー内容。細字は自分の感想。 事例1:高等学校(関西)教員の利用場面  ・案内文書などの作成:考えていなかった内容も提案してくれる  ・表計算の関数検索:やりたいピンポイントの内容が聞ける  ・生徒作文の添削:生徒個々への添削アドバイスを作成できる

    • 最近の研修で出会った面白そうなアプリや機器

      こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今回は最近の研修等で出会った面白そうなアプリや機器をまとめて記しておきます。 Microsoft BookingsMicrosoft Bookingsは、Office365 A3以上が使えるアプリで、会議や面談の日程調整できるオンライン予約ツールです。アプリ管理者が予約できる日程や時間を設定し、予約したい人は自分の都合に合わせてWebから予約ができます。予約キャンセルや変更もW

      • 情報1:個別最適な学びを目指したプログラミング授業

        こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今回は個別最適な学びを目指したプログラミングの授業を実施してみたので、記しておこうと思います。 個別最適な学び「個別最適な学び」とは、生徒個々が自分の状況に合わせて学習を進められる学び方です。生徒それぞれが自分のペースで、自分に合った方法で学び、自分の興味に基づいて、それぞれの目標で学びを深めることだと私は認識しています。詳しくは文科省のページで確認できます。 プログラミング

        • 情報1:印象に残った授業を生徒に聞いてみた(1学期)

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今回は生徒に1学期の授業のなかで、最も印象に残った授業を聞いてみたので、振り返りを兼ねて記しておこうと思います。なお、「印象に残った授業」を聞いてみたはずでしたが、生徒は「楽しかった授業」を答えてくれたようでした。また、有効回答数は169票でした。 1学期に実施した授業1学期に実施した授業は全8テーマでした。なお、ICTレポートはまとめて1テーマにしています。 下位集団 第8

        私立校最新事例セミナー「生成AI授業実践の効果と課題」に参加した

          情報1:ICTレポート「BeRealの今後」を考える授業

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今回は授業でICTレポートという活動をしているので、その活動について記しておこうと思います。 ICTレポートとはICTレポートは、生徒に情報科に関連していそうな最近のテーマを紹介し、問いかけに対して自分の考えを作文するという活動です。いままで下記のようなテーマで活動をしました。 生成AIは積極的に使うべきか、使わないほうが良いか(2023年4月) 折りたたみスマホ今後の主流

          情報1:ICTレポート「BeRealの今後」を考える授業

          今年もNEW EDUCATION EXPOに行ってきました2024

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 昨年に引き続き、NEW EDUCATION EXPOに行ってきました。今年で3年目、恒例行事になりつつあります。今回もセミナーの内容を書き記しておきます。太字がセミナーのメモ、細字は自分の感想。 デジタルシティズンシップとメディアリテラシ教育を考える現実の炎上事例から何が問題だったか分析し、文章を修正する授業実践 「前提」「主張」「理由付け」の三角ロジックを使った炎上分析

          今年もNEW EDUCATION EXPOに行ってきました2024

          情報1:「ルールを守る」じゃない著作権の授業

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今回は著作権の授業を記しておこうと思います。 著作権の授業に対する考え方今の高校生は、小学校、中学校で情報モラルとして著作権を学んでいます。そのため、高校生で改めて権利の名称や利用ルールを扱う必要性は低いと考えています。一方で、インターネットやAIの登場によって、著作権はどんどんと変化しており、「法律が現状に追い付いていない」とまで言われることもあります。 これらからを生きる高

          情報1:「ルールを守る」じゃない著作権の授業

          情報1:授業で文書生成AIを扱ってみる(2)授業実践

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 前回に引き続き文書生成AIの取り扱いについて授業を実施したので記しておきます。今回は授業実践の結果です。授業設計については下記の記事となります。授業展開は2時間グループワークで行いました。 1.目標と問いかけ目標:文書生成AI(ChatGPT)の特徴をつかむ 問いかけ:ChatGPTはどんな場面で利用すべきか。 クラスを4人程度にグループ分けをして、目標と問いかけを伝えます。

          情報1:授業で文書生成AIを扱ってみる(2)授業実践

          情報1:授業で文書生成AIを扱ってみる(1)授業設計

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今回は文書生成AIの取り扱いについて授業を実施したので記しておきます。長くなりそうなので、今回は授業設計に関して。 授業全体における生成AIの位置づけ今年の授業では、生成AIを授業中に生徒が自らの判断で利用してもよいツールにひとつとして位置付けることにしました。そのため、年度最初に生成AIを学び使えるようにする授業を行うことにしました。取り扱う生成AIは世間的にも有名で、利用も

          情報1:授業で文書生成AIを扱ってみる(1)授業設計

          情報1:「本質的な問い」を意識して目標を作る

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今年度は自分の授業も記していこうと思っています。今回は初回の授業ガイダンスで生徒に提示する情報1の目標について記します。 昨年度までは情報1の目標を「様々な問題解決のやり方を学ぶ」と示していました。これはこれで間違っていないとは思います。 ただ、もっと生徒の主体的で深い学びを誘発するような目標にしたいと考え、いろいろと調べた結果「本質的な問い」に辿り着きました。 本質的な問い

          情報1:「本質的な問い」を意識して目標を作る

          チャレンジしたいことの振り返り

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 昨年10月に令和5年度後半のチャレンジ目標を考えました。 そして、気づけば年度末。 ということで状況と振り返りを記しておこうと思います。 大学の情報科教育法とコラボしたい校舎の一部が併設大学に移転するので、これを機に大学の教職課程と何か協学できないかな、という目標。 教職課程担当の先生とコンタクトが取るために大学関係部署に連絡してみました。しかし、うまく伝わらなかったようで、

          チャレンジしたいことの振り返り

          生成AI使って画像生成をしてみた

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今回は色々な画像生成AIを使って画像を作ってみたので書き記しておこうと思います。なお、内容は2024年2月の状況ですので、ご承知おきください。 ChatGPT(GPT4) : OpenAI社常日頃、文書生成でお世話になっているChatGPTですが、画像生成機能を利用するには有料版のGPT Pulsが必要です。しかし、いまだ月額20ドルの勇気が出せません。そのため今回は見送りとさ

          生成AI使って画像生成をしてみた

          2024年度大学入学共通テスト「情報関係基礎」を解いてみた

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 2025年度から共通テスト「情報1」が始まります。ということで、2024年度の「情報関係基礎」を解いて思ったことを書き記しておきます。 なお、「情報関係基礎」は工業科、商業科などの職業科における専門教科情報を出題範囲としており、「情報1」は普通科を含めた共通教科情報を出題範囲としています。「情報1」が「情報関係基礎」の完全な後継科目とは言い難いことは予めご承知おきください。 第

          2024年度大学入学共通テスト「情報関係基礎」を解いてみた

          教員向け生成AIガイドラインを考えた

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 すこし前に、これからチャレンジしたいことのひとつは「教員向けの生成AIガイドラインを考えてみたい」と書きました。 色々と参考にしてガイドラインを考えて、そこそこまとまった状態になったので、これで一旦完成ということにして、今のうちに書いておこうとなったわけです。 参考にしたガイドラインまずは、基となる文科省のガイドライン(文科ガイド)。 次に学校向けではありませんが、東京都が

          教員向け生成AIガイドラインを考えた

          ChatGPTに手伝ってもらって、Pythonのopenpyxlを使ってExcelを操作するプログラムを作った

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今回はpythonを使ってExcel操作をしてみたので書き記しておこうと思います。pythonを使ったWordやExcelの操作については、知識としてありましたが、実際に使う機会がなかったので、良い経験になりました。 きっかけ本校では「2023年11月20日.xlsm」のようなExcelファイルを、1日の連絡として教職員全員に送信しています。詳しい理由は割愛しますが、このExc

          ChatGPTに手伝ってもらって、Pythonのopenpyxlを使ってExcelを操作するプログラムを作った

          情報処理学会 高校教科「情報」シンポジウム2023秋に参加した

          こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。 ご高覧いただきありがとうございます。 今回、「高校教科「情報」シンポジウム2023秋」に参加しました。気になった内容を書き記しておきます。太字が講座内容、細字は自分の感想 大学入学共通テスト「情報1」で問われる 資質・能力とは大学入学共通テスト(以降 共通テスト)では知識・技能だけでなく、思考・判断・表現をより重視した問題が出題される。 共通テストは、日常の課題を発見し、解決方法を構想する場面を題材にした問題とな

          情報処理学会 高校教科「情報」シンポジウム2023秋に参加した