第二十五話 オールロングと叱り
こんばんは、オールロングです。
32歳男性です。
叱られたことはあるか?
ありますか?
オールロングはあります。
新卒で初めて入った会社ではパワハラ上司に土下座を強要されるまでこっぴどく叱責されました。
その上司はオールロングの前のポジションにいた人間にもひどいパワハラをし精神を病んだとかで会社は慰謝料として100万円を払ったそうです。
ちなみにその病んだ人はやめてしまって、後釜にちょうどよくオールロングが入っちまった〜ってわけです。
なぜパワハラくんをやめさせなかったのか甚だ疑問ですが地方中小かつ不動産業という閉鎖的になりやすい仕事だとやむを得ないですよね。
やむを得ないと思います。
まあそれは本題とは関係ないんです。
いわゆる文字数稼ぎってやつです。
文字数関係あるんですかって?
…
ないです。
話が逸れてしまいました。
現代人はあまり叱られた経験がないらしい。
我々ゆとり世代〜Z世代と言うのは教師からの体罰なんてのはもってのほか
罵声を浴びせられるなんて経験をほとんどしたことがないそうです。
一昔前では教師が罵声や人格否定をしてくるなんてこともあったって40代オーバーのおっさんはよく言ってきます。
謎の叱られマウントをかましてきて、挙げ句の果てに怒られた経験が少ないから怒られ慣れていないなんてことを言い出す始末です。
…おっしゃる通りではあると思います。
でも怒られるのって嫌ですよね。
怒られた時の心境の変化としては
驚き→受容→心境の変化(悲しみや怒り、落ち込み)
という3段階のプロセスに分かれてると思います。
その落ち込んだ状態や不条理に憤る状態(いわゆるネガティブ反応)を続けてるわけにもいきません。
健康で健全なメンタルの人は怒りをやる気に変換する人もいれば、期待されてるから叱られてるんだという風にポジティブな方向のエネルギーにすることができます。
特に叱られた経験がある人はそういった変換がうまくできるのだそう。
しかし叱られた経験が少ない人はその変換がうまくできず、落ち込んだ状態が続くと言われています。
そこを引き金に鬱状態や、精神病の発展につながるそうです。
なので失敗が許されるうちにたくさん叱られるべきなのですが…
叱ると言う行動が反社会的行動になりつつある
教育の場面でも社会でも、叱ってしまうと怒鳴り込んでくる親やすぐにパワハラだ!といった問題になるので迂闊に叱ることができないわけであります。
また我々世代は子を叱れない(叱り方がわからない)親が増えているそうで子供が学校などで猛烈に怒られてしまうと面食らってすぐ泣いたり、親に言いつけたり…と言ったこともあるそう。(教師をやっている友人曰く)
そしてそれを子供から聞いた親は学校に苦情を言いにくるというパターンも多々あるそうで、それに対して教師は絶対的に弱い立場とのこと。
幼少期からこういった叱られない環境を積み重ねてしまうとどうなるか。
今日もIQ200の頭脳で考えてみた。
メンタルの弱化・目的意識の欠如・上下関係の欠如
この3つが招かれるのではないかと思います。
①メンタルの弱化
これは単純に叱られ慣れてないがために招かれる打たれ弱さ。
先にも述べたように叱られることに対して、ネガティブな状態で終わってしまい、ただわけわからず怒られただけにとどまってしまう。
怒られ慣れすぎてケロリとしてるのもそれはそれで問題だが、ただ怒られたくらいで塞ぎ込んでしまうのは精神衛生上大変よろしくない。
②目的意識の欠如
これも①に通ずる点があるのだが、怒られたことでやる気喪失に繋がり、目的の達成を困難にさせてしまう。
いわゆる投げやりになると言うやつです。
また叱るという行動の背景には叱る側の人間の強い目的意識が含まれていることが多分にあるにも関わらず、正確にその思いが伝わらなければ目的・目標を共有することが困難となります。
③上下関係の欠如
基本的に叱られると言うのは目上の立場からの行動である。親や先輩、上司などなど。
叱られるという行動がなければ上下関係の形成に影響を及ぼすのではないかと思う。
怒られるということがないから上長を舐めくさる…なんてことありませんか?もしくは周りにそんな人いませんでしたか?
目的を達成するためには上下関係の形成は絶対必要だと言うのが自論です。
物事は指示役と実行役がいて円滑に進むようになるからです。
指示役と実行役って言い方闇バイトみたいですね。他にいい言い方が思い浮かびませんでした。
指示をする脳がなければ手足が動かないのと一緒で、並列的関係では思考は良くても実行に不向きなのです。
と、いろいろ考えましたがオールロングは叱られるのは嫌です!
しかし、上述のように叱るという行動が今後なくなっていくとしたら
メンタルの弱い人間が増え、物事は円滑に進まなくなり、より大きな目標の達成ができなくなっていくものと思われます。
というより現在進行形でそのような状況になりつつあるのではないでしょうか?
日本の経済成長率は停滞して久しく、GDPでは世界4位に転落してしまいました。
これはもちろん叱られてないから、などという単純な理由で片付けることができる問題ではないですが、すべての産業は人が関わっているのです。
高度経済成長を支えた戦後生まれは戦争経験者たちによってしこたましばかれて大人になってきたことでしょう。
結果、精神面が強く馬車馬の如く働いたかと思います。
しかし現代人はどうでしょうか。
そんな発想は前時代的で何の根拠もなく時代錯誤も甚だしいと思われるかもしれません。
ただ現実問題として現在の状況を考えればどういうことなのか逆説的に考える必要があると思います。
怒られないからメンタルが弱いのも問題ですが
怒られないから怒り方がわからないというのもまた問題でもあります。
怒り方がわからないから政府の横暴を許し、何年も自民党に好き勝手やらせているという状況が続いています。
国民の声は野党が不甲斐ないから、あるいはどこが政権を取っても政治は変わらないからという諦観の念で溢れていますが、なぜ政治に対して怒らず諦めるのでしょうか?
日本人は牙を抜かれ骨抜きにされてしまった。
そしてそれはいまだに是とされている行動に裏打ちされているのです。
じゃあみんな怒られようぜ!
心の強い人間になろうぜ!
だなんてことにはなりません。
パワハラだ〜
コンプラ違反だ〜
ってことになるからですね。
どうすればいいんでしょうね。
ちなみに
これだけ言っといて
オールロングは怒られるのは嫌ですし、
人に対してどうやって怒ればいいのかこの歳になってもわかりません。
怒る前に諦めてしまうんです。しょうがないよね。と。