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第十七話 なぜベストを尽くさないのか

あなたに問おう。ベストを尽くしているか?

おそらく大半の人が現状にベストを尽くしているとは言えない、
すなわちNOというだろう。

なぜベストを尽くさないのか。
Why don't you do your best?

この問いかけは日本科学技術大学教授上田次郎氏の受け売りだ。

人はベストを尽くしさえすればいい。

結果は後からついてくる。
ベストを尽くした結果、目標に掲げていたことを達成できないこともあるだろう。
しかしそのベストを尽くした過程には必ず副産物がある。

それは目に見えるものかもしれない。
あるいは目に見えないがベストを尽くしたという自信を得るかもしれない。

ベストを尽くしさすれば必ず何かしらあるのだ。

例えば、試験の合格を目指し勉強していたとしよう。
そしてベストを尽くすのだ。
尽くした結果、見事合格。これは一番望ましい。ベストを尽くしたからだ。

不合格、ベストを尽くした結果なのだとしたら悔しいがこれも合点がいく。次に向かう力になる。

しかしベストを尽くさなかったらどうだろう?
ベストでもないのに合格をした。その時はラッキーと思うだろう。
しかし次はどうだ?
今回ベストを尽くさなかったのに次ベストを尽くせるのか?
人間は成功体験を特に強く学習する。ゆえに次を甘く見るのではないか?

ベストを尽くさず、不合格。当たり前だ。後悔がつきまとうことだろう。

そうならないために人はベストを尽くすべきなのだ。


あなたは、試練に、人間関係に、仕事にあるいは生活そのものにベストを尽くしているか。

あなたは、すべてのことにおいて望ましいパターン、理想というものがあるだろう。
それに向かってベストを尽くしているだろうか?

こうなったらいいのに、ああなったらいいのに。
理想だけで終わっていないか?
理想に向けてベストを尽くしているか?

ベストを尽くせって言ったって何がベストなのかわからない。
そうあなたは答えるかもしれない。

しかし私はこう答えよう。
「それはあなたがベストを尽くしていないからだ」と。

人は理想を見つけたら例えそれが遠回りだろうと、まずは行動をするのだ。
自分の中でベストと思う行動をする。
それがベストなのだから。

悩んでいる暇があれば行動をするのだ。
あの人との関係がうまくいっていないな。と思ったらまずは嫌だなと思っても挨拶をするべきではないのか。
最近、早起きができないな。と思ったらまずは早く寝たらどうか。

ダメである理由、うまくいかない原因を探す前にまずは自分でベストと思う行動を取るのだ。

Don't think. Feel!である。


考えても始まらない。行動して感じて、その先に初めて対策が見つかるのだ。

だから私は言おう。

なぜベストを尽くさないのか?と。


ベスト、ベストと言ったって、ベストを尽くすには勇気がいる。
そんなとき上田次郎氏が言っていたのは

なぜベストを着ないのか?だ。

ベストを尽くす勇気が出ない。

そんな時にはベストを着てしまえばいい。

ベストというものが形として存在するのだ。
ベストをつけてベストを尽くす勇気を出す。

それも一つのベストだ。

かくいう私も、受験生の時この助言によりベストを着ていたことがある。


ベストを尽くせ!

ここまでいうからには筆者もベストを尽くしているのですよね?
と思う人もいるかもしれない。

しかし、悲しいかな。私はベストを尽くせていない。
生活にもダイエットにもFXにも。

ゆえにベスト理論を思い出しここに書き記した。

これも私の一つのベストなのである。

ベストを思い出すということは、ベストを尽くさなければならないという使命感を思い出すことと同義である。

人は限られた命の中、その生を謳歌し全うしなければならない。
そのたった一度の人生の中、ベストを尽くさない時間は勿体無いのではないか。

他人を蔑み、見下し、斜に構えて世間を眺める。
そんなことをしたって自分が高尚な存在になったりはしない。

人を人たらしめ、より上へ導くのは自分自身なのだ。

ベストを尽くした自信こそが自分を作り上げより高みに近づいていけるのだと私は確信している。

だから私はベストを尽くしたいし、皆にベストとは何かということを伝えた。

ベストとは自分自身に課す鍛錬であると同時に自分をレベルアップさせてくれる魔法なのだ。


だから最後にもう一度この言葉を送ろう。

なぜベストを尽くさないのか?

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