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習慣の育て方 (仮)

最初に伝えておきたい3つのこと


「習慣」という言葉にどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
大変そう、難しそう、根性が必要そう…
「習慣」という言葉に多少の苦手意識がある方は多いのではないでしょうか?

おそらく、この本を手にとってくださった方は「習慣」をなんとか自分のものにしたい、習慣力をつけたいと思ってくださった方だと思います。

おめでとうございます!
この本を読んでいただければ、習慣の大変そう、難しそうというイメージから、習慣は面白い!楽しい!いうイメージにきっと変わっていきます。

「習慣」はあなたの味方です。
習慣は大変なものでも、難しいものでもありません。
習慣はあなたの人生をラクにしてくれるものです。

この本を読んで、ぜひ「習慣」をあなたの味方として活用していただきたいです。
そして、一度きりのあなたの人生をより面白いものとして味わっていただきたいです。

1.あなたはすでにたくさんの習慣を持っている

習慣化、習慣作り、習慣を育てると聞くと「習慣」を新しく作るイメージを持つかもしれません。

たしかに「習慣」に関する多くの書籍では、新しく身につけていきたい習慣をいかに継続するかということを中心に書かれているものが多いです。

しかし、この本ではすでにあなたが持っているたくさんの「習慣」に気づくところから始めていきたいと思います。

あなたは朝起きてから寝るまでどんな1日を過ごしていますか?
1日の過ごし方と言われてもその日の予定によって、どこに行くか?誰と会うのか?何を着ていこうか?ランチに何を食べようか?毎日違っていて色んな過ごし方をしているけど…と思うかもしれません。

本当に毎日違いのある日々を過ごしているのでしょうか?
少し冷静に考えてみると、今日も昨日と同じぐらいの時間に起きて、同じように歯を磨いて、同じ移動手段で、同じ職場に通勤していないでしょうか?

それはそうだけど、変化や違いがある部分もたくさんあると思うかもしれません。

変化していると思っていたどこに行くか?誰と会うのか?何を着ていこうか?ランチに何を食べようか?なども、そのほとんどが5個以内?多い人でも10個前後の中から選択しているのではないでしょうか?

もし、そんなことないという方はぜひ過去1ヶ月分のスケジュールを見返してみてください。

ここでは「変化がない=ダメなこと」と言いたいわけではありません。

私たちの日々の生活はすでにあるたくさんの「習慣」によって形成されているということです。それはあなたが意識しようとしまいと、人間の本能的に組み込まれている生物としての性質です。

→根拠となる説明
→意識と無意識 潜在意識

このように私たちの生活はすでにある「習慣」によって大部分が形成されているのです。

もし、いま自分を変えたい!より良くなっていきたい!現状に満足していない!という思いを持っているのであれば新しい習慣を身につける努力をする前に、今すでに身についている日々の習慣を見直すことの方が有効的です。

なぜなら新しい「習慣」を身につけるよりも簡単で、効果が現れやすいためです。

2.習慣は簡単に育てることができる


この本を手にとってくださった方の中には、すでに様々な「習慣」に関する書籍をお読みなっている方、「習慣」という言葉を聞くと苦手意識で一歩引いてしてしまう方などいろんな心境の方がいらっしゃると思います。

私は「習慣」は誰にでも簡単に育てることができると考えています。
本書では「習慣を育てる」という言葉を多用していきます。

「習慣」とは昨日までしていなかったことを、今日から始めたからと言って形成されるものではありません。

毎日の生活の中で何度も何度も繰り返されて、少しずつ育っていくものだと捉えています。

そのため家庭菜園のように、自分という畑の土を耕して「習慣」のタネを植えて、水をやり、太陽の光を浴びさせて、少しずつ少しずつ育てていくイメージです。

家庭菜園も最初はうまくいかないことも多いですが、何度も試行錯誤を繰り返すことでコツを掴んでいきます。

これと同じで「習慣を育てる」場合も、自分なりのコツを掴んでしまえば、みなさんが考えるほど難しいものではありません。習慣を育てることがどんどん楽しくなっていき、簡単になっていきます。

3.習慣があなたの全てに影響している

「習慣」の力は目には見えませんが、とてもパワフルなものです。
あなたの思考、言葉、行動など全てに影響を与えています。習慣を変えると人生が変わると言っても過言ではありません。

逆にいうと、なぜかうまくいかない、イライラしやすい、他の人と比べてしまうなど自分の中にあるモヤモヤの原因は習慣の力が悪い方向に作用している可能性が高いです。

このように習慣は良くも悪くも私たちの生活に大きな影響を与えているのです。

ここではわかりやすく、自分が望む影響を与えてくれる習慣を「良い習慣」、自分が望まない影響を与える習慣を「悪い習慣」と呼びます。

良い、悪いの定義は人によって異なりますが、共通する部分も多いと思いますので以下の内容を参考にまずご自身にとって望む「良い習慣」、望まない「悪い習慣」を1分で考えてみてください。

参考例
「良い習慣」
・早起き・読書する・適度な運動・よく噛んで食べる・資格の勉強・瞑想
・寝る前のストレッチ・1日2ℓ水を飲む・部屋の整理整頓・家計簿をつける

「悪い習慣」
・タバコを吸う・寝る前にスマホを見る・お菓子をよく食べる・運動不足
・姿勢が悪い・お酒を飲みすぎてしまう・SNSをすぐに気になる・食べ過ぎ


いかがでしょうか?
参考例に挙げた項目以外にもたくさん思い付いた方、意外と思いつかなかった方と様々だと思います。

ここで改めてお伝えしたいことは習慣はみなさんの ”当たり前" としてすでに染み付いているものが多いということです。

そのため、まずは当たり前となっている自分の習慣を棚卸ししてみて、当たり前を気づくこと、認識することが大切です。

ご自身にとっての「悪い習慣」を多く思い付いた方の中には、ここがダメ!足りていない、やっぱり苦手など気分が落ち込む方向に考え始めてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな必要はありません。

この世界に完璧な人間なんて1人としていません。
あなたから見てスゴイなぁと思う憧れの存在の人にも必ず足りていないところがあり、悩んでいることだってあります。

この本では、他の人がどう思うか?他の人と比べて良いか悪いか?など他人と比べることを軸に考えることを手放していきます。

自分がどうなりたいのか?それに対していまの自分がどうなのか?というなりたい自分、在りたい自分といまの自分を比べる自分軸で読み進めてください。

大丈夫です。
習慣にはあなたがいま考えている「こうなりたい!こう在りたい!」という目標さえも超えていける力を秘めています。

今の自分と、なりたい自分、在りたい自分を比べた時に差を大きく感じるということはそれだけ自分の中に成長しろ、伸びしろがあるということです。

習慣を育てながら、変化していく過程から一緒に楽しんでいきましょう!

ーーー

目次


・はじめに
私がこの本を書こうと思った理由
この本はHowto本ではなく、実践する本です

・習慣とは何か?
習慣には2種類ある
いまある習慣を見直すことがスタート

・習慣がなぜ大切なのか?
習慣があなたを作っている
あなたはどんな人生を生きたいですか?
日常は無意識の連続

・習慣が大切だとわかっているの続かない理由
人はそもそも変化したくない生き物
変化したくない生き物なのになぜ変化したいと思うのか?

・習慣を育てる前に必要な7ステップ
1.余白を生み出す
2.自分の理想のあり方を思い描く
3.習慣を育てる目的を決める
4.習慣を育てる前に現状を見直す
5.朝、昼、夜で習慣を考える
6.習慣にしたいことを紙に書き出す
7.知ってる、できる、でもやってる?

・習慣を育てるために大切な7ルール
1.トリガーを決める
2.いつ、どこで、どの位まで落とし込むこと
3.できた!を感じること
4.ログをつけること
5.仲間をつくること
6.できない日があってもOK!
7.飽きることを愛する

・習慣が与えてくれた7つの財産
1.人生をラクにしてくれる
2.完璧思考からの脱却
3.人にも優しくなれる
4.ノイズレスな生活
5.前向きな思考
6.仲間と環境
7.新しい挑戦

・おわりに



はじめに

私がこの本を書こうと思った理由

「習慣」って面白い!
私がこの本を書こうと思った理由はこの一言に凝縮されています。

初めましての方もいらっしゃると思うので、ここで私の簡単な自己紹介を踏まえながら、この本を書こうと思った理由をお話させてください。

私は現在、34歳になります。
26歳の時に結婚し、新婚旅行で世界一周に行こう!と、結婚と同時に夫婦で仕事をやめて旅に出た人間です。世間一般的に言われるいわゆる正規ルートから少し外れた人間です。

「習慣」と聞くとどうしても真面目できっちりしている、自分に厳しい人が続けられるものとイメージされる方もいると思いますが、私はサラリーマンという安定した環境を飛び出して、旅に出てしまうくらい同じことを繰り返すことができず、日々変化する刺激を求める人間でした。そして私は自分に甘く、いまもサボり癖のある人間です。

そのため、「習慣」というものを体系的に学ぶまでは「習慣」に向いていない性格だったのかもしれません。

そんな私が「習慣」にハマり、学びを深め、意識的に実践し始めたのは2020年の新型コロナウイルスが流行し始めたころでした。

移動が制限され、これまでのように海外はもちろん、国内であっても旅をすることができなくなりました。

自分たちは旅人だ!と思い、憧れていたアイデンティティを改めて考えざるえない状況が突然にやってきました。

いま思い返すと、私の心は乱れていました。
と同時に、心が乱れることを嫌がり、何か変化させなければいけないという必要に迫られていたのかもしれません。

そんなときに、心を落ち着かせてくれたのが「習慣」を取り入れて、生活を整えるということでした。自分がいる環境を少しでも居心地のよい空間にしたいと自分の生活を見直す作業に入りました。

それが私と「習慣」の出会いであり、「習慣」の魅力を感じ、面白いとハマっていくきっかけでした。

私がこの本を書こうと思った理由は、当時の自分と同じようにまだ「習慣」と本当の出会いをしておらず、悩みもがいている人に寄り添い、共に歩き出す小さいなきっかけになれたらと思ったからです。


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