家に関する勘違い ランニングコスト
「持ち家か賃貸か」論争
は時代によって多少バランスが傾くことはありますが、一般的な結論はなかなか出せない永遠のテーマのような様相を呈していますよね。
しかし、その論争中で良く言われるのが、持ち家は建てた後・買った後にも税金や修繕費用にお金が掛かる、つまり、ランニングコストの面でデメリットがあるというものです。
あれ?
賃貸にはランニングコストって掛かりませんでしたっけ?
■賃貸住宅は自分の所有物ではない
1 固定資産税は掛からない
賃貸住宅に居住している方は、不動産を所有している訳ではないため、固定資産税の対象となりません。
一方、持ち家の場合は、土地にも、建物にも税金が掛かります。
主に、資産としての価値や面積に応じて税額が異なります。
2 修繕費用は掛からない
賃貸住宅に居住している方は、居住しているのが自己の所有建築物ではないため、建物の修繕などを行う必要がありません。
ただし、通常の居住では不適切な使用などによる破損、劣化が生じた場合や許可を得ないで行った自主的なリフォームなどについては、退去時などに原状復帰費用を請求される場合があります。
一方、持ち家の場合は、戸建て住宅でも集合住宅でも、必ず、定期的なメンテナンスが必要となります。実施しなければ建物の寿命を縮めることにつながります。
■賃貸住宅も税金や修繕が必要
賃貸住宅がどれ程、傷んできても、
借りて住んでいる方は手入れを修繕を実施する必要はありません。
修繕するのはオーナー、
または、オーナーから委任されている管理会社です。
どちらにしても、オーナーが費用を負担しているのですが、
固定資産税も当然掛かっていますので、
それらの費用はどこから捻出しているでしょうか?
家賃、更新料、敷金、礼金、
など賃借人が支払っている代金の中からですよね。
つまりは、費用の負担はしているということです。
そうでなければ、オーナーのボランティアになってしまいますよね。
■自由にはお金が掛かる
賃貸住宅では、基本的にはリフォームや機器の交換などを自由に行うことが出来ません。
持ち家では、それらは所有者が自由に行えます。
家を自由にするためには、【責任】も果たさねばならない
ということです。
責任とは、建物の維持管理、納税を継続的に行うことです。