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【台湾LIFE】04_台湾の忘年会、「尾牙(ウェイヤー)」!
こんにちは、Suzumuraです。
今回は【台湾の忘年会】について書きたいと思います。
日本の忘年会シーズンは十二月ですが、台湾では旧正月前、毎年十二月から一月にかけて忘年会が催されます。
台湾では忘年会を「尾牙(ウェイヤー)」と呼びます。
「尾牙」の由来についてひとつの参考ページのリンクを貼っておきますが、ネット上にも様々な情報がありますので興味がある方は色々と検索してみてください。
<参考:台湾の忘年会事情(ワイズコンサルティング)>
私が感じた日本と台湾の忘年会のもっとも大きな違いは「誰のための忘年会か」という点です。
日本でも組織やメンバーによって事情は異なるとは思いますが、私が思う一般的な企業の場合、組織のなかの年少者が忘年会の幹事となり、場所を押さえ、企画を用意し、当日の司会進行を務めます。
さながら年少者が上司や先輩をもてなす会、という構図です。
「忘年会の企画内容によって新入社員の評価が決まる」等という冗談もいちどは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
一方、台湾の忘年会「尾牙」の場合、主役は従業員です。
会社や幹部が従業員をねぎらう会、という位置付けだと思います。
私が実際に参加した尾牙の場合、日本のように年少者ではなく人事と総務のメンバーが幹事を務め、余興は幹部ほど率先して頑張ります。
また、幹部は部下からの乾杯を何度も何度も受け続けます。
まさに無礼講、まるで日頃の御礼参りの様相で、日頃厳しい幹部の前ほど長蛇の列ができるのです。
豪華商品を用意しての抽選会も定番の企画なのですが、その後に待っているのが台湾ならではの「加碼(ジャーマー)」です。
抽選会の商品が出尽くすと、どこからともなく「加碼(ジャーマー)」の大合唱が始まります。
これは抽選会の商品が当たっていない従業員から幹部への「おかわり」のメッセージです。
幹部によっては事前に用意していた商品を提供したり、ポケットマネーを提供したりするのですが、幹部の立場が上になればなるほど従業員からの期待と要求も高まり尾牙会場は異様な熱気につつまれます。
年末と旧正月が近づいてきました。
台湾では今年も尾牙に向けた準備が着々と進められていると思います。
日本人駐在員の場合、日本式忘年会と台湾式忘年会(尾牙)の両方に参加する訳ですが、後者はある意味「恐怖の会」です。
日頃から健康管理に務め、余興の練習を重ね、加碼コールを見据えて財布をふたつに分け、乾杯の嵐に備えてウコンを飲み、覚悟を決めて今年も「尾牙」に臨むのでしょう。
お酒はたのしくほどほどに、合掌。
今回は以上になります。
ではまた!
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