『夜明けのすべて』を観て朝焼けを想う
朝の通勤電車の中で
Xを見ていると
春馬くんのことをよく書いてくださっている
相田冬二さんのポストをお見かけした。
こんなポストをお見かけしたら
春馬くんファンとしては気になってしまう。
だって真夜中の5分前が大好きだし
東京公園は勢いで北九州まで行ってしまうくらいに好きなのだ。
でも東京のあまたあるロケ地の公園ではなくて
青山真治監督の追悼展に行ってしまうのだから
青山監督の作る映画『東京公園』が好きなんだと思う。
ブロードウェイミュージカル•スピルバーグ監督の映画「カラーパープル」を観に行くつもりにしていたので『カラーパープル』を観てそのまま
「夜明けのすべて」を観てしまった。
なんて豪華な一日を過ごしてしまったのだろう。
瀬尾まいこさんの同名小説を数年前に読んでいたので主人公の女性がPMSで日常生活に生きづらさを感じていて転職した職場で出会った男性と心が通い合うハートフルな小説だったことは
覚えているのだが、ストーリーがはっきりと思い出せない。
映画を観ながら思い出したが、はっきりとした起承転結なストーリーがあってわかりやすい
ハリウッド映画とは対極にあるような映画なので
相田冬二さんの言われる繊細な感触という
言葉につながるんだろうと思ってしまった。
これから観られる方も多いのでストーリーは、
割愛させてもらうけれど映画の主人公たちが
勤める職場がまったりと優しくて
そこでみんなで甘いものを食べているシーンが
多くて、東京公園の光司と富永がお家の中で
大福やケーキをまったりと食べていたシーンを
思い出しまった。
こんなところもどこか似ている。
出てくる人たちがみんな優しくて、悪い人たちが誰もいなくて生きていくことで抱えてしまった
弱い部分をそれぞれの人たちが自分のできる範囲でそっと寄り添ってくれる。
自分に弱い部分を見つけてしまったとしても
弱さを克服しようとすることより
少しずつ自分の出来ることで
お互いを支えあいながら生きていけばいいということを肯定してくれる映画だと思う。
優しい映画だった。映画のエンデイングも
のどかでやっぱり青山監督の
東京公園にどこか似てるなあと思いながら
クレジットの監督の名前を検索してみたら
とても印象深いお顔が出てきた。
このあいだ直接お見かけして
お話しを聞いてきた三宅唱さんやん。
青山真治監督の追悼クロニクル展に続き
北九州の小倉昭和館のこけら落とし公演の
東京公園放映後にお話ししてくださった
青山監督のゆかりの3人の方の中のおひとりだった三宅唱監督。
『映画を私たちは、観るけれど
映画からも私たちを観ている』という言葉で
青山監督の東京公園を解説してくださった監督。
映画「夜明けのすべて」は、三宅唱監督作品だった。
偶然なつながりに不思議な縁を感じた。
映画の中でプラネタリウムが出てくるので
星の話や宇宙の話も出てくるのだが
宇宙も常に少しずつ変化していくこと
そして夜と朝の話が出てきました。
この映画や原作本のタイトルにもなっている
夜明けのこと。
その前に訪れる太陽が昇る朝焼け。そして
夜に暮れゆく夕焼け。
春馬くんは夕焼けよりも朝焼けが好きだと言っていましたね。
たくさんの仲間と一緒に見る夕焼けはいいけど
一人で見る夕焼けは苦手。だから朝焼けが好き。
きっと夜に向かう夕焼けがひとりだと
寂しかったんでしょうね。
春馬くんはきっとひとりも好きなのに
寂しがりやだったから夜はひとりが嫌いだったかもしれません。
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