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映画プリキュアオールスターズFの素晴らしさと、推しキュアの話をします
本日1月24日、映画プリキュア オールスターズFの映像ソフトが発売になりました。
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昨年映画館で5回鑑賞した、間違いなくお気に入り作品の一つゆえに購入は9月の段階で決めていました。
70分という手軽な作品なので、早速今日一回鑑賞したのですが…
やっぱり、これは名作です。
張り手型の入り、その鮮やかさ
これは創作論でよく出てくる言葉で、物語の始まりは「撫で型」「張り手型」の二種類あると言われています。創作絡みの記事で述べたことがあった気もしますが備忘も兼ねて今一度記します。
「撫で型」というのは静かに始まるタイプの事で、ホームドラマなどに多いパターンです。対して「張り手型」は事件の真っ只中から始まるタイプ、ミステリー物などによく見られる始まり方を指します。
双方、一長一短があって、撫で型は観客が物語に入りやすい代わりに、世界観に引き込む力は弱くなります。張り手型はその逆ですね。
で、このプリキュアオールスターズFはどちらなのかと言うと、まず最初にスカイとプリズムの手が離れる不可解な回想から始まり、不意に見知らぬ世界で目を覚ますソラちゃん…という入りです。一見、淡々と始まる撫で型のようですが、すぐに敵が襲ってきて、そのピンチにサマーとプレシャスが駆け付けます。
そうです、この映画は典型的な「張り手型」で、エヴァンゲリオン新劇場版が破以降全て、戦闘から始まるアバンになっていた手法と同じなんですね。ここのオープニングで3人の共闘を描き、別の場所で戦っている他のチームも見せています。映画の前半部分はロードムービー的に展開していくのですが、その下地をほんの数分で見せている上手さがあるんですね。
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70分という尺の是非を、もう一度考えてみる
上映期間中に綴ったこちらの記事で、「プリキュア達の絡みをもっと見たかった、70分じゃ足りない」と述べた私ですが、今日改めて観るとこの映画が仮に90分あったとしたら補強されそうなのはシュプリームに敗れるシーンだろうな、と感じました。
本性を現したプリムによって、忘れていた敗北の記憶が蘇るシーンですがこの戦いに至るまでの場面や、またその圧倒的な力にプリキュアの技が通じないところなどをより濃く描くんだろう…って感じてしまいました、「時間が足りてない」感覚のある場面はここ以外なかったからです。
でもそれなら、今の形のほうが観やすくていいのかな、という気もしました。プリキュア映画は70分と決まっていますし、その70分で名作を作ってきた東映アニメーションの技量は確かです。なので、やっぱりこの映画に限れば、70分で良かったと考えが変わりましたね。
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映画らしい、画の美しさとお馴染みの愛らしさ
映画館で観た時も思っていましたが、やはり映画なので風景も大スクリーンに映えるよう描かれています。
スッと見過ごしてしまいそうな所ですが、家で観てみてあぁ、良い風景だな~というカットがいくつかありました。
更に、好きなカットと併せコメントしていこうと思います。
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最近だとスパイファミリーのEDでも感じましたね
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元々運動が苦手なハズですが、プリキュアやってると強くなるんですね~
そして終盤はもう、全てのカットが名場面と言っていいと思います。
ブックレットに書いてありましたが、旧作の名場面も全て新しく描いているんですね、そのままでは使えない、とのことで。
…そのまま使ってたオトナプリキュアに、TVの限界を感じてしまいました(苦笑)。
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彼女の精神年齢ってどの辺りなんでしょうね。
とりあえず、プーカを励ますこのシーンはとってもお姉さんしてますね
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昭和的価値観を持っていましたがプリキュアがそれを
粉々に砕いてくれています、ありがとう
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ローラってとても面倒くさい性格だと思います、
だからまなつちゃんがずっと側にいてあげる必要ありますよね
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言いたくないですが平成って醜くないかとか言ってた某ヒーローとは
えらい違いだなぁと思います
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性格までちゃんと妖精を模していたプリム、実は自分の戦いを
終わらせて欲しいという潜在的願望があったようにも思えます
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成人プリキュアの魅力
これは映画の感想とは少し違いますが現在放送中のひろがるスカイ!プリキュアはいよいよ4日後に最終回を迎えます。一年観てきた番組ですが、今回もメイン5人みんな魅力的でした…で、私の一押しはと言いますと聖あげは、キュアバタフライです。
18歳、初の成人プリキュアという触れ込みでしたが、かつてキュアムーンライトの様な17歳にしてかなり大人びている人もおりましたしそもそもアニメで14歳、18歳の違いなんてほとんどないのでは、と最初は思っていました。
ですがここまで観て、やはりあげはさんは大人だなぁと思う部分があり、ソラちゃん達を引っ張っていく精神的余裕を見せていましたね。それを如実に感じるのが、要所で出る台詞です。先週の49話では引きの場面で最後の敵に向かい、
「あのさ、アンタの出番、とっくに終わってるよ!」
と言い放っていました。状況的に勝利を確信している訳ですが、バタフライらしいな~と思ったものです。
この映画でも、世界の状態を暗示するアースの説明を端的にだけ理解しながら、
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簡潔にまとめて、シュプリームに決死の攻撃を仕掛けます。
こういった台詞に、頭の良さを感じるところが大人なんですよね。
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そんなあげはさんと次回でお別れかぁ、と思うと寂しいものがありますがオトナプリキュア24があればワンチャンありますよね?
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ともかく、素敵な映画が手元に来ました。
また、プリキュアに力を貰いたい時に見返すと思います。
All for one Forever!