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名作は時間を経てより名作に…というターミネーター2感想
先日の、AmazonPrime感謝祭?みたいなセールで購入したBlu-rayがあります。
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8月にリバイバル上映を観て来まして、改めてその圧倒的な面白さ、完成度に感服致したこの大傑作、すでにDVDは持っているのですが…割と最近(2019年)、これぞ決定版!的なBlu-rayが発売されていたのでこちらを買いました。黒いジャケットが格好良いですね。
映画はシンプルかつ至高、映像ソフトは複雑怪奇
早いもので、もう二ヶ月前の話ですが久しぶりに上映後の拍手を味わえたリバイバル上映でした。
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この日から、一応特別編DVDは持ってるけど…どうせならBlu-rayが欲しいな…みたいに思っていて、この度の購入に踏み切りました。T2に詳しい友人から、「今買うならコレだよ」と推されたのも手伝っています。
ちょっと興味があって、この映画の映像ソフトについて調べてみたのですがかなり、カオスな感じなのを知って笑ってしまいました。
参照がWikipediaで恐縮ですが、DVDが16種類、Blu-rayが8種類も出ています。映画自体が劇場公開版と特別編があり、さらに拡張特別編というのが存在し吹き替え音声も3種類あるんですね。
そして、プレミアムエディション、アルティメットエディションと収録形態や画質が異なるバージョンや、映像特典の違いなどでもはやどれがどれやらわからない状態です。
私が今回購入したバージョンは、流石に最新だけあってそういう別バージョンを可能な限り網羅したものになっている、現状の決定版でした。友人曰く、USJのアトラクション映像が入っていないのが(別商品には入っている)唯一の欠点だそうですが、考え出すと頭が痛くなりそうなのでこれでいいやって感じです(笑)。
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今から過去を変える為にターミネーターを送り込んでもいいくらいです
映画自体は大傑作ですが、円盤どれがいいの、は面倒な作品といえます
「時間」が名作を継いでいくという、そのカタチ
来月、こちらも往年の名作である「ルパン三世 カリオストロの城」がリバイバル上映されますが初のIMAX上映ということで話題になっています。IMAXなんて影も形もなかった時代の作品が半世紀近い時間を経て、最新の上映形態で観られる、という体験としての飛躍が起こるわけですね。
先のターミネーターも、上映当時映像ソフトの主流であったVHSビデオテープだと映像、音声それぞれ一種類しか入りませんでしたからまず、字幕or吹き替えという選択肢があったのですが円盤になってからは全て入ったものが出てきています。
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公開当時はDVDも無く、メニュー画面なんて概念も存在しませんでした
以前、どこかで聞いたのですがVHS→DVD→Blu-rayという流れで、数は次第に減っているんですね。VHSでしか観られない作品、DVDはあってもBlu-rayは無い作品、というのが存在します。20~30年前、もしくはもっと古い作品でBlu-rayにまでなっているのは、よほどの知名度や人気のある作品だと言っていいでしょう。そしてこの時代の流れを経て「残った」作品であるからこそ、より豪華な仕様の商品として楽しむことができます。それに値する名作であることの証左ですが、作り手が時間をかけて作品を磨くのと同様に、記録として残す商品においても時間が熟成させていくという流れがある、とターミネーター2を観て思いました。
残る作品の条件とは
ではなぜ、ターミネーター2は残ったのでしょう。
この後の続編の方が先に消えてしまいそうなほど、このT2の存在感は絶対的です。
ここまでの傑作なのであえて言う必要もないのですが、作品が訴えているメッセージが古びないことが大きな要因だと思っています。
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殺戮マシーンのT-800と少年が心を通わせ、機械のターミネーターが人の心を学んだ。絶望的な状況の中、絶望的な未来が待ち構える世界で微かな光が見えた。奇しくも、現代の人間と機械の関係は30年前のこの映画が予見したものに、当たらずも遠からじな近さを持っていると感じさせます。さらにこの先、「審判の日」が訪れ得る世界ではありますが…
「人間には、まだ学べる心がある」
この映画は、困難な未来に立ち向かう強さを教えてくれますし、与えてもくれます。機械や、人間の慢心の恐ろしさを描きながら、それに負けない物語として必要なものを伝えてくれているんですね。
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機械が根性で動いたりはしませんが、これはそう見えてしまう
AI社会に、片足を突っ込み始めている人間ですから今一度この映画を観て、「便利な機械」との向き合い方を考えてみる価値はあるのではないでしょうか。
機械を造るのも、使うのも心を持つ人間です。
そんな学びをくれる大傑作、最新の円盤としてマイライブラリに入れさせていただきました。
…当然ですが、まず映画として滅茶苦茶面白い!これが名作の条件です(結局それ)。
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あれだけ不死身だった敵が機能不全を起こしている様子がハッキリわかります
30年前の映画ですが、映像表現がハイセンスだったことも名作の所以です