【祝50周年】ウルトラマンレオに植え付けられたトラウマの話
2024年も始まって2週間が経ちましたが、2023年のウルトラマンであるブレーザーはいよいよ来週、最終回です。
満身創痍のゲント隊長が、地球最大の危機に立ち向かう前後編…となっている最終2話がウルトラセブンと被るな~と思いながら観ました。来週、完結を見届けてから番組の総括も含めまた、感想を書こうかと思っています。
さて、昨年50周年を謳っていたウルトラマンタロウについて、去年いくつか記事を書きました。
最後の記事はタイトルが意味不明ですが、メモリアルにかこつけて去年はタロウを楽しんだ年でした。
今年は、獅子50周年
そして今年は、タロウの次作であるレオ50周年になる訳ですね。
レオは、帰ってきたウルトラマンから始まった昭和二期シリーズの最終作で、奇しくもレオの終わった1975年、同様に昭和仮面ライダーの一期もストロンガーを以て終了しています。
昭和ウルトラで育った私なので、当然レオも大好きです。故郷を失い地球にやってきたL77星の戦士、第二の故郷と定めた地球を守るために戦う…他のウルトラマンよりも悲壮感があり、また渋いヒーローだと思います。空手の使い手であるおおとりゲンの設定からアクションも見応えがあり、光線技よりも徒手空拳での戦いが目立つのもまたカッコ良さがあります。この武闘派な部分が若い戦士を鍛えることに適任なのか、今や若いウルトラマン達のリーダー格であるゼロの師匠という肩書も持っているんですね。
1クールのみで替わってしまいましたが、主演の真夏竜さんが歌う主題歌もその渋さに見合った格好良い曲です。
そして、何よりゼロの師匠を任される縁になった、ウルトラセブンことモロボシダンとの師弟関係も見所です。詳しくは、「モロボシダン ジープ」で検索してください(悪意アリ)。
実は、超絶トラウマ番組
そんなウルトラマンレオですが、これで一度シリーズが終了してしまった事から判るように放送当時は苦戦を強いられた番組だったようです。ストロンガーもそうなのですが、この頃になるとやや制作側に「疲れ」が見え始めているんですね。画面に覇気がないというか、マンネリ化に対し何かを見せよう、という気概が感じられなくなっています。勿論、当時のスタッフ達が怠けていたとか、そんな事はありえませんが、現在の様に毎年番組を作り続けるそのルーチンが確立しきっていないため、やや歪みが見え始めてきたタイミングだったのではと思います。70年代は今の定番に加え他にも多くの特撮番組があった為、仮面ライダー、ウルトラマンもその差別化に苦労したことは想像に難くありません。
で、子供の頃の私にとって、レオはどことなく不気味な雰囲気を持った番組、として映っていました。怪獣や宇宙人のデザインがその「疲れ」からかは分かりませんがややチープなものになり、それが怖さを引き立てていたんですね。
昭和の頃のウルトラマン大好き少年達は大体読んだことがあると思われる、バイブル的な書物があります。それは、
「怪獣図鑑」
です。
怪獣の写真やデータがふんだんに載った本をボロボロになるまで読み込み、そんなに意味の無い身長や体重までも暗記する、ウルトラオタクへの第一歩とは、大方そこから踏み出すものです。
そして私にとっては、愛すべき思い出の本であり最もトラウマを植え付けられた恐怖の書籍…それが小学館より全3巻で刊行されていた「ウルトラ怪獣大辞典」なんですね。
まぁ、今持っているのは大人になってからの買い直しなのですが、子供の頃これの1,3巻だけ持っていて2だけが無かったんですね。今3冊揃えてて、子供の頃の夢を一つ叶えている訳です。ビバ・インターネット。
この本は全ての怪獣を写真付きで載せていますが、それらは大方がモノクロ写真です。先日の記事でモノクロは怖さを増幅させる、と書きましたがそれが子供時代の私には悪い意味で刺さりまくってしまったんですね。
特に、レオの宇宙人達は私の安眠を奪いまくってくれました。
2人ほど紹介しますと…。
これらのせいで、夜、トイレに行くのも怖くなったのは今でも忘れられません。思えばプレッシャー星人、円盤生物デモスなども気持ち悪かったですし、とにかくレオはトラウマ製造機といっても良いほど怖い、気味の悪い番組でした。レオの格好良さと差し引きゼロ、ってところです(苦笑)。
世間的には、シルバーブルーメの回が物語的にトラウマな人が多いようですね。とにかく、レオってそんな作品だったんです。
ネガキャンっぽくなりましたが、それだけ思い出深い作品ということでもあります。今年は50周年、レオ絡みの何かがあることに期待していたいと思います!