映画感想「映画プリキュア オールスターズF」(Filmarksより)
毎秋恒例の劇場版ながら、今年は20周年を掲げた記念作品。
と、いうコンセプトでいえば5年前のオールスターズメモリーズとどう差別化してくるか、というところが見ものだったが、堂々たるスペシャルストーリーを届けてくれた。
ソラが謎の世界で目を覚ましたところから始まる。
ひろプリ勢が分かれ、それぞれ4組のプリキュアチームになって世界の謎を解き明かすべく「城」へ向かう。道中キュアシュプリーム、プーカという新しい出会いがあるが、彼らこそが世界の秘密に大きく関わっている…。
中盤までオーソドックスな共演もの、の色ながら終盤、衝撃的な世界の「真実」が明らかになる。元の世界に戻るための旅が、プリキュアが幾度もやってきた修復の戦いに変わるのが凄まじい。全くの予想外だった。
今回、「いつもと違う」と感じたのは、先輩プリキュア達が先輩していないところ。同じ境遇の友人として登場し、同じように喜び、笑い、奮起する。やがてそれが増えていき、オールスターとなる。だからこそ今回の強大な敵にすら…な結末がとてもプリキュアらしく、感動的だった。
「F」の意味は特になく、観た人が決めて欲しいとの事だったが、私は「Friends」を推したい。
プリキュアが20年間かけてやってきた事は、心と心を繋ぐこと。誰も一人ぼっちじゃない。
追記として、舞台挨拶でひろプリキャスト陣のプリキュア愛と、村瀬歩くんのトーク力を味わってこられた収穫を心に刻んでおきたい。
振り向けば ひらひら
ともにいく 仲間たちが そばにいる。