「チーム・ジャーニー 著者による本読みの会 第11話『チームの間の境界を正す』」に参加しながらまとめてみた
怒涛の一週間でした。そしてまた日曜日。今週もチーム・ジャーニー読書会に参加です。
チームの間の境界を正す
割り込みで身動きとれないチーム
統合化に向けた作業のためプロダクト自体の機能開発に時間を取られている状況のようです。統合化のためのコミュニケーションコストも掛かってそうです。そして慢性的な人手不足。そんなところに新メンバーが1人やってきても一向に状況が改善されないところから話が始まります。
「正直なところ、個人商店への巻き戻りが見えています。」
個人商店ってなんや? って思ったら直後に説明があり、外部からの調査依頼をその機能を担当したメンバーに直接行ってしまっている状況だそうです。
あるある過ぎて辛い。直で行ってしまうとメンバー内で課題や解決策の共有が漏れてしまい、そのまま属人化が続いてしまって一向に解決されませんよね……。
チームの境界を見直そう
そこでいつも引き受け役だった三条さんからの提案がありました。
「他のチームとの境界を見直すのはどうでしょう。」
「チームとチームの間に境界を引き直そうというのではなく、チームの内側で境界との向き合い方を変える感じです。具体的には、他のチームからの依頼に対して割り当てる時間をあらかじめ決めておくというものです。」
スプリントごとに依頼タスク用の時間枠を余白として設けておいて、そこで依頼対応するようです。その時間枠もスプリント毎によって増減させフレキシブルな運用をするみたいですね。
常盤さんからもさらなる提案が出ました。
「そういう作戦なら、もう一つ、チーム内で担当する役割の輪番化が良いかもしれません。」
役割の輪番化! 組織パターンに書いてあった「誰か一人を犠牲にするパターン」ですね! 自分とこのチームも一応取り入れていますが、なあなあになって固定化されてしまってますね😥
それをするために、外部からの依頼も特定メンバーが受けるのではなく、みんなが見えるチャットに投稿するように運用も変更します。
スプリント毎に時間と役割を柔軟に変えていけば、不公平感も俗人化も解決できそうです。そして依頼タスクのトリアージも導入することに。
「同意です。コードの共同所有を進める考え方ですね。」
コードの共同所有! いい考え方!
他チームとの境界を5つの作戦で見直す
チームの間の分断を越えながら、境界を設計する
チーム全体に流れる情報量を増えて、受け取り切れなくなる前に、WIP(Working In Progress)制限を掛け、仕掛かりタスクの数を制限することが挙げられていました。(原文だと Wokingになってました)
タスクが滞留し大量のムダな在庫を抱えている状態や、受け取り側の受け取りコスト、逆コンウェイの法則などの説明もありました。
他のチームとの依存度合いを下げ、チーム単体の機能性を上げる。
チーム単体の独立性が重要と。外部とのコミュニケーションはできるだけ非同期にしてもいい状態にしておく感じでしょうか。
境界へのチームの向き合い方
①リソース配分に意思を込める
②番頭の輪番化
③順序付けの基準を合わせる
④チーム外部への表明
⑤チーム間のふりかえり
①リソース配分に意思を込める
チームが何に対して時間をつかうのかあらかじめ決めておくことです。
スプリントやジャーニー単位で状況を見て、割合を調整する
②番頭の輪番化
これは自チームメンバーのモチベーションを壊さないための工夫と書かれていました。外部からどう見られているかが分かる役割をみんなに経験させ、どう期待に応えるかに向き合わせるからだそうです。なるほど、そういう考え方もできるのか!
特定の一人しか状況が分からない、対処できないという状況の「トラックナンバー1」問題も輪番化で解決できます。そして属人生を過度に排除するのではなく、プランB が立てられるかも重要とありがたいお言葉がありました。
③順序付けの基準を合わせる
「このタスクが遅れることで、どれほどミッション到達を遅らせてしまうことになるか」の見立ての下、順序付けを行うようにしましょう。
そのためにメンバー全員でミッションを共有すべしと書かれています。
④チーム外部への表明
どういう基準で対応しているか、依頼内容は事前にどのような内容で整えておいてもらいたいかなど、あらかじめ他のチームに表明しておくようにします。
最近この辺りでひと悶着あったので心に沁みますね。。。
⑤チーム間のふりかえり
そしてちゃんとふりかえりをしようと。できるならチーム全員で。
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今日のこの話は、チーム内部の部分は半分できていて、チーム外部の部分は全然できてなかったなと反省することができました。このあたりもコミュニケーションコストを嫌って内部で完結してしまっているんでしょうね。。。
そして内部でもきちんと回せているかというとそうでもないっていうね。チーム内部でも役割を各自で宣言して、自発動機が重要そうと感じました。
ページ数的に全体の2/3が終わった感じですね。来週もまたありますよ。