Fearless Change パターン33~36 「みんなを巻き込む」「ちょうど十分」「身近な支援者」「場所重要」
Fearless Changeとは
「アイデアを組織に広めるための48のパターン」が収録された書籍です。タイトルの通り、組織に対して恐れ知らずの変化を与えるために必要なことが書かれています。48のパターンそれぞれに概要・使いどころ・使用例などがまとまっています。ナンバリングされていますが、順番に使うものではありません。適切な状況で適切なパターンを使いましょう。
パターン1~32
✔ パターン1~4 「エバンジェリスト」「小さな成功」「ステップバイステップ」「予備調査」
✔ パターン5~8 「ふりかえりの時間」「協力を求める」「ブラウンバッグ・ミーティング」「コネクター」
✔ パターン9~12 「何かを食べながら」「電子フォーラム」「アーリーアダプター」「外部のお墨付き」
✔ パターン13~16 「グループのアイデンティティ」「達人を味方に」「空間を演出する」「イノベーター」
✔ パターン17~20 「やってみる」「感謝を伝える」「次のアクション」「個人的な接触」
✔ パターン21~24 「便乗」「種をまく」「適切な時期」「定期的な連絡」
パターン25「勉強会」
✔ パターン25~28 「勉強会」「テイラーメイド」「著名人を招く」「経営層の支持者」
✔ パターン29~32 「正式な推進担当者」「アーリーマジョリティ」「達人のレビュー」「体験談の共有」
パターン33「みんなを巻き込む」
新しいアイデアが組織全体で成功を収めるには、誰もがイノベーションを支える機会持ち、それぞれに貢献できるようにするパターンになります。自分自身が多くのことをやりすぎることによって、失敗に向かってしまうことがあります。広範囲な参加が、よい遂行戦略の構築のためには欠かせません。多くの人がプロジェクトに対して「自分ごと」になり、成功に向けて時間とエネルギーを投資してくれることになるでしょう。
✔ コネクター(8)
✔ 達人を味方に(14)
✔ 懐疑派代表(44)
✔ 体験談の共有(32)
✔ 協力を求める(6)
✔ 恐れは無用(46)
パターン34「ちょうど十分」
新しいアイデアの難解なコンセプトを周囲の人に理解してもらうために、まずは簡単な紹介から始め、受け入れ側の準備が整ってから追加の情報を伝えるパターンになります。新しいアイデアについて学んでもらうためには、学習曲線を考慮する必要があります。新しいアイデアの基礎を学んでいる間にすべてを説明してしまうと混乱が生じてしまい、とても複雑なものだと感じてしまいます。新しいコンセプトを人に教える際には、段階を経て正しく理解してもらえるように工夫する必要があります。
✔ 個人的な接触(20)
パターン35「身近な支援者」
現場のマネージャーに協力を求め、新しいアイデアを導入するためのリソースの確保や支援を得るパターンになります。彼らの支援を得ることで、イノベーションはきわめて広範なインパクトをもちうるでしょう。逆に経営層の支持者だけがいくら一生懸命にやっても、現場のマネジメントの支援なしにはめぼしい変化は起こせないでしょう。
✔ テイラーメイド(26)
✔ 達人のレビュー(31)
✔ ブラウンバッグ・ミーティング(7)
✔ 体験談の共有(32)
✔ 著名人を招く(27)
✔ 謁見(38)
✔ 将軍の耳元でささやく(48)
✔ 定期的な連絡(24)
パターン36「場所重要」
割り込みが入ってイベントの流れを断ち切られる事態を避けるために、仕事の現場を離れて重要なイベントを開催するパターンになります。現場でイベントを開催すると参加者はついついメールを見るために会場を離れたり、同僚や上司に仕事の話で捕まったりするでしょう。このような妨害を避けるために仕事の現場とは別の場所でイベントを開催しましょう。ただし不便な場所はやめましょう。
ここまでの感想
ちぃちょい耳にする重要なワード「巻き込み力」。 Fearless Change にも載っていました。人を巻き込むには情熱が必要だと思っているのでエバンジェリストとして新しいアイデアを自分自身が信じなければなりません。おそらく自分自身が弱いと思っているのはこの辺りなんでしょうね……。後で出てくる恐れは無用(46)では他者を巻き込むことで、自分自身で100%の正しさを保証しなければならなくてよくなると書いてあるので、積極的に巻き込んで一丸となって新しいアイデアに取り組んでみたいです。
リモートワークによって「場所重要」を実感している方も多いでしょう。自宅だと誘惑の多さや家族といった外部要因によって仕事が中断してしまうこともありますから。それと同じでできるだけ割り込みを避けるような設計が重要ってことが分かりますね。(自宅でオンライン勉強会参加しているとずっとそれに集中していられないです……)
😉