カキコミができる図書館をつくる『あしあとの図書館』
こちらはあしあとの図書館として本の貸し出しを行っていた時に書いた活動についての紹介文で、現在は活動方針を変え、個人的な本に纏わる創作活動のことをあしあとの図書館と呼んでいます。当分オンライン上での貸出は行ません。
カキコミが自由にできる少し変わった図書館、『あしあとの図書館』を始めようと思う。
古本を買う人の中には、書き込みの残った本が売られているのを見たことがあるかもしれない。それを嫌う人もいるかもしれないが、私は少し得した気分になる。前の読者がどこに線を引いているのか、どう考えていたのかを覗き見でき新しい発見ができるからだ。
本はもちろん作者によって書かれているが、形になるまでには様々な人たちが関わる。そして最後に読者に読まれることによって完成する。だからそんな読書体験を含めた本を共有できるような活動としてカキコミができる図書館を思いついた。
本の共有方法として、事前にあるものを読んでそれについて話し合ったりみんなで集まって一緒に読んだりする読書会を開いている人達もいる。ただあしあとの図書館はみんなで孤独な読書体験を共有するような活動にしたい。
そしてここでのカキコミとは線やメモ書きだけでなく、詩を書いてみたり、栞やブックカバーを作ってみたり、その本を読んで出てきた表現を全て含めてそう呼ぶことにしている。だから本を回すというよりも既存の本を使ってみんなで一つの作品を作っていくような感覚に近いかもしれない。
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