マガジンのカバー画像

死ぬ前までに食べたい100の美菓

16
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

死ぬ前までに食べたい100の美菓 美味しい梅の菓子・標野(しめの)

死ぬ前までに食べたい100の美菓 美味しい梅の菓子・標野(しめの)

滋賀県大津市に本店がある「叶 匠寿庵」の梅酒の銘菓「標野」は、古くから素材の梅の栽培と梅酒の漬け込み、お菓子にするまでを自社内で行ってきた。

最近、果皮も果肉も赤い希少品種の「露茜(つゆあかね)」に品種を変え、また菓子の色・形・味の全てを一新している。

大津といえば、天智天皇の大津京がある。天智2年(663)、日本は百済を救援するため朝鮮半島に出兵した。しかし、白村江の戦いで大敗し、日本はその

もっとみる
死ぬ前までに食べたい100の美菓 京都のひな菓子「ひちぎり(引千切)」

死ぬ前までに食べたい100の美菓 京都のひな菓子「ひちぎり(引千切)」

鶴岡のひな菓子づくりは今が盛んだ。旧暦の桃の節句だから。

京都のひな菓子といえば、京菓子司 末富製「ひちぎり」がある。

宮中への出入りを許された粽・餅菓子専門の老舗 15代川端道喜が記した『和菓子の京都』によると、江戸時代前期、徳川家より後水尾(ごみずのお)天皇の中宮となった東福門院の頃に、女院御所に来客が多いので、お餅を丸めるひまが無くて引きちぎったことが由来とのこと。

3月の節句のときの

もっとみる