キャリアってなんだ?
復職が近づいてきた。
4月を目指していろいろと動いているので、休職期間も残り約2.5ヵ月である。
昨年末のこと。
定期的に行っている人事との会社面談で、しきりに「キャリア」について問われた。
あなたはどうしたいのか?
今後40年近く働いていくうえで、
何になりたいのか?
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自分はこれまで、キャリアという言葉が嫌いだった。
いや、大嫌いだった。
キャリアという言葉の意味付けや定義が曖昧なまま、ことあるごとに「キャリア」と名のついたイベントや講演会に出席させられる。
そこで登壇するのは、ロクに現場経験もないであろうガッコウのセンセー。
不思議なもので、キャリアという言葉に触れれば触れるほど、どんどん嫌いになっていった。
しかし。
復職するともなれば、この苦手な「キャリア」という言葉と向き合わなければならないことを思い知らされる。
会社との復職に向けた面談で、「キャリアという言葉は嫌いなんです」なんて言おうものなら、「もっと自分のことをよく考えてから復職しろ」と言われかねない。
それに、「キャリア」という自分軸が曖昧だと、また体調を崩してしまうのではないかという恐怖心もある。
そこで、今回ばかりは苦手意識にフタをして、しっかりと「キャリア」を考えてみることにした。
参考にした書籍は、以下の2つ。
個人的には、どちらも読んでよかったと思っている。
何が良かったかというと、まずキャリアという言葉の定義「キャリア=仕事人生」に、自分なりに納得できたこと。
そして、キャリアを形成するための軸=キャリアアンカーは、今すぐに答えを出さなくても良いということ。
それに、どちらもなんとなく、「ガッコウのセンセーが独断と偏見で書いた」という印象が弱かった。
個人的にはコレが一番大きかったかもしれない。
シャイン博士の本は接してきた学生の例が書かれているし、「24の扉」にもキャリアカウンセリングの例が企業に勤めたことのある方の視点から書かれている。
特に「24の扉」は、自分のような末端の人間だけでなく、管理職や経営層にも問いかけを行なっているのが、すごく良かった。
「キャリアを形成するには、社員だけが考えてもダメですよ」というメッセージを受け取れて、心が楽になった。
(そう考えると、これまでのイベントは「人事や会社が用意した」感があって、なんとなく押し付けられたような感覚を抱いていたのかもしれない)
また、本文中に「キャリアプランを持っている方がストレスを感じる」という記述があり、これも心に響いた。
なぜ休職に至るまで自分を追い込んでしまったのだろうか?
なぜ休職後長いこと会社に対して怒りを覚えていたのだろうか?
きっと、どこかになりたい自分がいて、炎上プロジェクトに巻き込まれているうちに見失っていたのだと思う。
見失っているうちに、どうすれば良いのかもわからなくなっていたかもしれない。
ストレスを感じていたということは、きっとやりたいこととは違うことをしていて、さらに自分を大切にしていなかったのだと思う。
自分の理想を強く持って自分を大切にする。
キャリアを考えることって、こういうことかもしれない。
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