
助けて!!リフィル処方箋が息してないの!
こんにちは、ちょっと怒りに我を忘れそうなだっくです。血圧は普通なので漫画みたいに血管切れたりはしませんが、プンプンです。
僕は、実は政府広報オンラインが結構好きです。
政府広報オンラインは、日本の内閣府大臣官房政府広報室が運営するポータルサイトです。「明日の暮らしをわかりやすく」をキャッチコピーに国民に対して政府の施策や重要な情報をわかりやすく伝えることを目的として設置されています。
このサイト一カ所を見れば、内閣府をはじめ、各省庁の通知で主たるものの動きを把握できて、とても便利です。いつもの周回をしていて「おや?これは」と目にとまったのが表題の「リフィル処方箋」です。
「リフィル処方箋」を知っていますか?1度の診察で最大3回まで薬の処方を受けられます!
「「リフィル処方箋」を知っていますか?1度の診察で最大3回まで薬の処方を受けられます!」という記事がそれです。
「リフィル処方箋」は、症状が安定している患者で一定の要件を満たした場合に、医師が定めた期間内に最大3回まで繰り返し使用可能な処方箋で、令和4年度(2022年度)に導入されました。通常の処方箋では、医師が決めた日数分の薬を1回だけ受け取れますが、リフィル処方箋では、診察を1回受けて1通の処方箋を発行してもらうだけで、一定の間隔で最大3回まで繰り返し薬を受け取ることができます。
「おお!これはいいじゃないですか!」単純にも僕は鵜呑みをしました。
「お薬通院」「お医者さんごっこ」に効果が出そうだが
かかりつけという程親密ではないのですが、僕は毎月病院に通っています。いわゆる生活習慣病で放置せず薬を飲み続ければ悪化はしないので習慣のようなものです。ただ、裏を返すと異常値が出なくなっても寛解することはないというのが多くの生活習慣病の悪質なところで否応なく行くのです。正直嫌です。
実のところ、病状は安定しています。病院に行ってやることは、「血圧を測る」「胸二カ所聴診器をあてる」「背中二カ所聴診器をあてる」「最近どうですか?と問われ何もないと答える」だけです。血液や尿も採りませんし、何かX線とか超音波とかもありません。これ、いわゆる「お薬通院」という奴です。
サブスクリプションみたいと言えばその通りですが、はっきり言って国家試験を通った医者が必要な医療行為とは言い難いのです。この儀式だかお医者さんごっこに毎月1500円、3割負担ですから実額5000円使っているとか、最早詐欺行為と言っても過言ではありません。そりゃ日本の医療費用や保険の負担は高くなりますよ。
安定した様態ならこの儀式的な通院を一ヶ月に一回では無く三ヶ月に一回にして、薬局に直行してお薬だけ処方して貰える仕組みがリフィル処方箋。素晴らしい!
しかし、そんなに世の中うまい話は無いのです。
お医者さんとの会話
(いつものルーチン診察が終わった)
お医者さん「じゃ、また来月」
僕「あー、少し教えて欲しいんですけど、処方箋毎月じゃ無くってリフィル処方箋にしたいんですけど」
お医者さん「ああ?リフィル??ああ(嫌そうな顔)」
僕「2年前からできるようになったんですよね。僕数字も良くなっているし安定しているからお願い出来ないですか?」
お医者さん「えっと、うちでは鼻炎とかだけでやってるんだよね。ちょっと無理かなあ」
僕「何故ですか?ここでいつもやることって世間話みたいなことだけですし(これは失言だった)」
お医者さん「それなら、他にリフィルやってくれる病院行かれたらどうですか?」
まあ、世間話というのは事実ではあるけれど、自尊心を傷つけたのはまずかったと思う。しかし、売り言葉に買い言葉だ。よほどやりたくないらしい。
そこで調べ直したら、こう書かれていました。
処方の期間は薬や症状などに応じて医師が個別に判断します。
つまり、医者が唯一の判断主体であり神。つまり神の言うことは絶対なのだ。
対象となるのは「症状が安定している患者」のみで、「薬剤師による服薬管理の下、一定期間内に処方箋の反復使用が可能」と医師が判断した場合です。リフィル処方箋が処方される疾病としては、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やアレルギー性鼻炎などの慢性疾患で、定期的に通院している患者が対象となることが多くなっています※。
生活習慣病でドンピシャなのだけれどもこれにも但し書きがある。
※リフィル処方箋の発行は、患者の病状等を踏まえ、医師が判断するため、これらの疾病であれば必ず発行されるものではありません
「リフィル処方箋」を知っていますか?1度の診察で最大3回まで薬の処方を受けられます
神には抗えない。何だこの制度は!?!僕は激怒した!

薬剤師との会話
あんな既得権益に縋り付いている開業医は駄目だ!?!きっとちゃんとリフィル処方箋を出してくれる病院がある筈だ。そんなこと言うなら、仰るとおり切り替えてやる!
鼻息荒く、処方箋を持って近くのマツモトキヨシの調剤薬局に行って処方をしてくれた薬剤師に話しかけた。
薬剤師さん「じゃ、また来月」
僕「あー、少し教えて欲しいんですけど、処方箋毎月じゃ無くってリフィル処方箋にしたいんですけど近くにリフィル処方箋出してくれるお医者さんおしえてもらえますか?」
薬剤師さん「ああ?リフィル??ああ(嫌そうな顔)」
僕「2年前からできるようになったんですよね。」
薬剤師さん「リフィル処方箋はですね、コロナが流行って密になるからそれを避けるために始まったので今はねえ」
僕「(???なんだそれ)や、政府が是非使って欲しいと広報しているし、時限施策じゃ無いでしょう。」
薬剤師さん「(ちっ騙されないか、という顔)ああ、でもですね。近くでやっているところ無いですねえ。隣の市ならやってるそうなんですが」
こいつら、全員グルかよ!?!何だマジで腐ってる!?!僕は更に激怒した!

一応はやっているところはありますよ
厚生労働省が音頭取っていますから、そこにリフィル処方箋のページがあります。
リフィル処方せんに対応している医療機関・薬局はこちらとしてEXCELとPDFファイルにリストがあり、更新は現時点で2024/11/17(今日が22日だから5日前)で更新は出来ています。
ただ病院で対応しているのが、たったの1929施設です。医療診療所で30744施設です。ええ、ほんの少ししかありません。
医者と乞食は三日やったらやめられない
民間有識者でつくる令和国民会議(令和臨調)は、医療・介護分野の歳出改革に関する提言で次のようにぶち上げました。
医療では、特許が切れた薬から後発薬(ジェネリック医薬品)への置き換えで2679億~5115億円を抑える。
軽度の不調を自ら治療するセルフメディケーションの推進で2360億~3250億円、繰り返し使えるリフィル処方箋の普及で1319億~1350億円を削減する。
いや、無理だろ、これ。絶対無理。やる気無いから。
米国や英国では以前から広く浸透している手法だが、日本での発行件数は処方箋全体の0.05%程度にとどまっている。
医師がリフィルを敬遠する理由の一つに患者の容体管理への懸念がある。患者の診察機会が減ることで症状の悪化を見逃してしまったり、別の病気にかかっているのにリフィル処方箋に基づく投薬治療を続け、健康被害が発生してしまったりする事態だ。
収入面の警戒も大きい。外来主体の診療所は、通院患者から毎回受け取る再診料が大きな収入源になっている。リフィル処方によって患者の通院頻度が下がれば経営に打撃を受けると恐れている。
一応ね、理由は2つある。
けれど、僕は性格悪いからはっきり言うけど、前者はお為ごかしだよ。そんなに容体管理しているんだったら診療だってもっと医療行為の要素があって然るべきだろう。あんなボケ老人でも出来そうな問診にお金を渡す意味があるか?何か容体悪化があったところで何も検知も出来ないし、責任も取らないでしょう。
あるのは、座ってテキトーなこと口にしてるだけで勝手に患者がやってきて、チャリンチャリンお布施をしてくれる。中身も何もないのにサブスクリプションだ。
全く以て「医者と乞食は三日やったらやめられない」だ。
それにしても、こんなんで更に歳取ったら、開業医の養分にされるのか。勘弁して欲しいなあ。医者や薬局もお国の思いつきの制度に振り回されて迷惑しているのかもしれないけどさ、あなたたち何のために仕事してるんですかね?患者のためなんじゃないの?
まあ僕が激怒したところで無力だから、まあ諦めるよ。処方箋が必要なお薬だから怪しい海外のお薬を輸入して自己責任で酷いことになったら目も当てられない。
皆さんはどう思います?なんかどうにもお尻の据わりが悪いのですよ、こういうの。
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軽佻浮薄だがバカではない
ほぼ日刊で面白いと思ったニュースに後先構わずパクリと食いつく!それは僕らの本能だ。深掘りしまくるぞ!ネットニュースだけだと浅くてつまらない…
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