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人類滅亡まで残り89秒!部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK?

おはようございます!ニュース連動型おじさんだっくでございます。

今日1/29は、昭和基地開設記念日。1957年(昭和32年)のこの日、南極大陸に「昭和基地」が開設されました。タロとジロの生存、宗谷が氷に閉じ込められてソ連船に助けられるなど、多くのドラマがあったあの「昭和基地」です。

などと若干熱くなれるのも、テレビでリアタイで見た世代くらいで、平成以降の皆様におかれましては「?!」でございますね。

さて、タイトル実に不穏ですね。僕は陰謀論もそこそこイケる方ですが(ギャグとして)、これは別にそういう類のものではありません。まあ、ネタっちゃネタですが、相応に根拠もあるのですよ。

2025年1月28日、アメリカの科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は、人類滅亡までの象徴的な時間を示す「終末時計」を更新し、過去最短となる「残り89秒」に設定しました。

この決定は、核戦争の脅威、気候変動、人工知能の進歩など、世界が直面する様々な課題に対して十分な進展が見られないことを反映しています。

このことについてお伝えします。

さあ始まるよ(ヘルシング)

終末時計、それは人類の危機を測る象徴的指標

終末時計は、今を遡ること78年前の1947年に科学者達に創設された象徴的な時計で、核戦争などによる人類滅亡の危険性を表現するために作られました。

毎年、科学者や安全保障の専門家らが世界情勢を分析し、人類滅亡までの残り時間を象徴的に示しています。

時計の針が午前0時(人類滅亡)に近づくほど、人類が直面する危機が深刻であることを意味します。ですので、この記事を見た89秒後に世界が滅びるという訳ではありません。(この記事がそんな強力なものな訳がない)

1991年には冷戦の終結とアメリカとソ連の核軍縮を受けて、残り時間が17分まで延びましたが、その後は短縮傾向にあり、とうとうここまで来てしまったというお話です。

2025年の終末時計は過去最短の89秒

原子科学者会報によると、2025年の終末時計は、前年から1秒進み、「残り89秒」となりました

これは、終末時計が開始されて以来、最も人類滅亡に近い時間設定です。この決定には、以下のような要因が考慮されています。

  1. 核戦争の脅威:ロシアのウクライナ侵攻が3年目に入り、軽率な決断や誤算によって核戦争が勃発する可能性が高まっています。

  2. 気候変動:2024年には海面上昇や地球の表面温度が過去の記録を上回るなど、気候変動によるリスクが増大しています。

  3. 人工知能の進歩:軍事システムへの人工知能の導入により、核戦争の脅威が最高潮に達していると警告されています。

「あっれー?トランプちゃんの名前がどこにも見当たらないなあ?」そうですね。あのデブはタリフ!としか言えないアホなのでわざわざバイネームで載せるまでもなかったのでしょう。

ただまあ、遠因ではあります。

ウクライナ、パレスチナといった火薬庫を安易に弄る予定ですし、気候変動なんか知らねえだし、AI投資に余念ありません。まあ、トランプじゃなくてもアメリカの役回りはそういうところなので大同小異ですわな。

国際協力の必要性と各国の責任

終末時計の設定に関わる専門家たちは、世界の危機を回避するためには国際的な協力が不可欠だと会報の2025年の終末時計の声明で強調しています。

特に、アメリカ、中国、ロシアには世界を危機から救うための最大の責任があると指摘し、「真剣な対話を開始すべきだ」と訴えています。

気候変動対策については、「各国の協力が唯一の対策」であると指摘されています。しかし、アメリカのトランプ大統領によるパリ協定離脱の決定に対して懸念が示されており、国際的な取り組みの後退が危惧されています。

終末時計が示す警告と課題

終末時計の設定は、単なる象徴以上の意味を持っています。

それは、世界が直面している深刻な課題に対する警鐘であり、人類の存続に関わる問題の解決を促す役割を果たしています。

2025年の終末時計が示す主な警告と課題は以下の通りです。原文の引用を邦訳していきましょう。

1.核兵器の脅威

核兵器の拡散や誤用のリスクが高まっています。

核リスクに関して、3年目に入ったウクライナ戦争が世界に影を落としています。軽率な決断や事故、誤算によって、この紛争はいつ核戦争に発展してもおかしくない状況にあります。中東の紛争も予期せぬ形で制御不能となり、より広範な戦争に拡大する恐れがあります。

核兵器保有国は、その核兵器の規模と役割を拡大し、文明を破壊しうる兵器に数千億ドルを投資しています。核軍備管理プロセスは崩壊しつつあり、目前の危険を考えると核保有国間のハイレベルな接触は全く不十分です。

さらに懸念されるのは、非核保有国が独自の核兵器開発を検討することがもはや珍しくなくなっていることです。こうした動きは、長年の核不拡散の取り組みを損ない、核戦争が勃発する可能性を高めることになります。

Closer than ever:It is now 89 seconds to midnight2025 Doomsday Clock Statement

ある程度リスクは上がってはいます。米中露仏印は勿論のこと、殊に気になるのはイランとイスラエルという目下緊張感の高い二国が両方が保有していますしねえ。

政治家がお年寄りが多いとはいえ、ほぼ全て戦後生まれ。大規模山火事を見て核戦争を想起させると感想を漏らす程度の認識しか持っていないことに唖然としましたが、所詮そんなものなのです。ロシアのプーチンも北朝鮮の将軍様も同じですよ。

2.気候変動

地球温暖化の進行と、それに伴う自然災害の増加が懸念されています。

気候変動の影響は昨年さらに増大し、海面上昇や地球表面温度など多くの指標が過去の記録を更新しました。気候変動を引き起こす世界の温室効果ガス排出量は増加し続けています。

洪水、熱帯低気圧、熱波、干ばつ、山火事など、気候変動の影響を受けた極端な気象現象やその他の事象があらゆる大陸で発生しました。

気候変動に対処するための世界の取り組みに関する長期的な見通しは依然として悪く、ほとんどの政府が地球温暖化を食い止めるために必要な資金調達や政策イニシアチブを実施できていません。

太陽光発電や風力発電の成長は目覚ましいものの、気候を安定させるには不十分なままです。最近の選挙運動を見る限り、アメリカや多くの国々で気候変動は優先度の低い問題と見なされています。

Closer than ever:It is now 89 seconds to midnight2025 Doomsday Clock Statement

実際、2024年は観測史上最も暑い年となり、世界全体の気温が産業革命以前と比べて1.55°C上昇したことが確認されました。これはパリ協定の努力目標である1.5°Cを上回る水準です。

気候変動の影響は、熱中症などの健康被害、干ばつの誘発、山火事の頻発など、二次的な災害も引き起こしています。まあ、ハリケーンが来ようが、山火事が起ころうがトランプちゃんは関係性を認めませんがね。

3.新技術のリスク

人工知能や生物兵器など、新たな技術が人類に脅威をもたらす可能性があります。

生物学の分野では、新興および再興感染症が世界の経済、社会、安全保障を脅かし続けています。

高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の季節外の出現と季節内の継続、家畜や乳製品への拡散、そして人間での症例の発生が相まって、壊滅的な人間のパンデミックの可能性を生み出しています。高度な封じ込め機能を持つとされる生物学研究所が世界中で建設され続けていますが、それらの監視体制が追いついていないため、パンデミックを引き起こす可能性のある病原体が漏洩するリスクが高まっています。

人工知能の急速な進歩により、テロリストや国家が対抗措置の存在しない生物兵器を設計する能力を獲得するリスクが増大しています。

他の様々な破壊的技術が昨年、世界をより危険にする方法で進歩しました。人工知能を軍事標的に組み込んだシステムがウクライナと中東で使用され、複数の国が人工知能を軍隊に統合する動きを進めています。

こうした取り組みは、機械にどの程度軍事的決定を許可するか、さらには核兵器の使用に関連するものも含め、大規模な殺戮につながる可能性のある決定をどこまで許可するかという疑問を提起しています。

大国間の緊張は、宇宙での競争にますます反映されており、中国とロシアは積極的に対衛星能力を開発しています。アメリカは、ロシアが模擬弾頭を搭載した衛星をテストしたと主張しており、これは核兵器を軌道に配置する計画を示唆しています。

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流石に生物兵器の危惧を入れてはいませんね。自然発生のものを指摘しています。それだけでも非常に悩ましいです。家禽のインフルエンザは食糧危機に直結しますし、昨今は新種の感染症がほぼ毎年のように発見されています。

生成AIについては新しい脅威として挙げられていますね。宇宙はイーロンがあれこれやっていますが、中露が軍事面ではずっとあからさまに動いています。まあ「お互い」正直に白状することはないですが、バチバチに張り合っていますよね。

4.国際協調の欠如

グローバルな課題に対して、各国の協力が不十分であることが指摘されています。

私たちが今挙げた危険は、強力な脅威増幅要因によってさらに悪化しています。真実と虚偽の境界をますます曖昧にし、コミュニケーション生態系を劣化させる誤情報、偽情報、陰謀論の拡散です。

AIの進歩により、インターネット上で虚偽または非真正な情報を拡散することがより容易になり、それを検出することがより困難になっています。同時に、国家は選挙を妨害するために偽情報やその他の形態のプロパガンダを使用する国境を越えた取り組みに従事しており、一部の技術、メディア、政治指導者は嘘や陰謀論の拡散を助長しています。

この情報生態系の腐敗は、民主主義が依存する公的議論と誠実な討論を損なっています。傷ついた情報環境はまた、科学を軽視し、言論の自由と人権を抑圧しようとする指導者を生み出しており、世界が直面する巨大な脅威に立ち向かうために必要な事実に基づく公的議論を危うくしています。

現在の道を盲目的に続けることは一種の狂気です。アメリカ、中国、ロシアは文明を破壊する集団的な力を持っています。これら3カ国は世界を崖っぷちから引き戻す主要な責任があり、もし指導者たちがここで概説した世界的な脅威について真剣に誠意ある議論を開始すれば、それを実行できます。彼らの深い意見の相違にもかかわらず、彼らは遅滞なくその最初の一歩を踏み出すべきです。世界は即座の行動に依存しています。

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まあ、イーロンマスクに改心しろ、と言うようなことを書いていますね。「カエルの顔に小便」「ぬかにクギ」「馬耳東風」という奴です。誠意とか一番縁が無い言葉でしょう。奴は対戦ゲームと火星にしか興味がありません。

まだ、トランプの方が交渉のしようがありそうですが、それでもMAGAですからねえ。他も似たり寄ったりで自分サイコー!という感じで無ければゲシュタルト崩壊を起こす輩にこの祈りが通じるとは僕は思えません。

未来への希望はあるかいな?

ごらんのように、終末時計の設定者たちは、悲観的な見方を示すだけでなく、世界のリーダーたちに対して行動を呼びかけています。

「切なる願いは指導者たちが世界存亡の危機を認識し、核兵器、気候変動、また生物兵器や新たに出現したテクノロジーの悪用の可能性によって生じる脅威を軽減するため、大胆な行動を取ることだ」と強調しています。

とはいえ、世界のトレンドは自国第一、保護主義まっしぐらです。誰も彼もが、それを唯一の生存戦略と変わりました。

翻って我が国日本は、その180度手のひら返しの激変ぶりにショックを受け立ち止まってオロオロしているように見えます。

過去にはその柔軟性というかなんでもありのテケトーさぶりで高度成長してきましたが、バブル崩壊以降亀のように固まっていることで食いつないできたため、体質が日和見で変化を恐れるものとなって久しいです。

困ったものだよねえ。でも、状況は待ったなしなのさ。案外、43年の時を超え、そろそろ南極大陸から物体Xが見つかるかもしれないよ。

2025年の終末時計が示す「残り89秒」という時間は、人類の未来が危機に瀕していることを象徴的に表現しています。僕の人生も短ければこの直後終わるし、長くても30年くらいかな?

なるべく悔いのない生き方をしたいなあ。出来れば、楽しい人生だったと思いたい。

ラオウ様かっけえ(二回目)北斗の拳

あなたはどうですか?

ではまた


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