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少しでも長く競技が続けられるように

試合の直前の練習に参加してない/出来ない程の怪我でも試合当日には出来るからと試合出場するパターンについて、僕が思う事を。

小学生年代では特にあるあるなのだろう

悲しい事にエースの子であれば尚更あるあるなのだろう
プロでもあるあるだから、小学生でも良いのか?

プロは欠場しようもんなら
クラブが高い給料を払ってれば払ってる程、給料泥棒などと言われるし、集客を見込めなくなったりと、色々なお互いの死活問題にも発展しかねないから、理解は出来る

それでも直前練習をやってない選手が試合に出るのは、面白くない選手もいるだろう。

でも、プロならその選手を押し退けて出れないだけ。それだけの選手だ。ともなってしまうのも事実か

では、小学生も同じでいいのか?

まず、子どもは大人のミニチュア版ではない。

プロは勝つ事が「目的」で良いと思う。
でも
子どもは"勝つ事"は「手段」であると思う。
(子ども達には直接伝えるかは置いておいて)
子どもがサッカーをやる「目的」は"成長"だと思う。
"成長"するという「目的」の為の"勝つ"という「手段」であると思う。

だから、指導者が勝つ事に執着しすぎて、子どもに無理をさせる必要はないし、怪我してでもやりたい!という選手を制する事が出来る指導者が増えて欲しい。

あ、選手に対して「今日は勝たなくても良い」と伝えるのも違うと思う。
勝利に執着しすぎないというのは大人だけの話。
選手には伝えなくていい。

話を戻そう。

空いた枠で、出れそうだった子が凄く可哀想。
「あ、僕は信頼されてないんだ」となりかねない。
サッカーを嫌いになって辞めてしまうかもしれない。

以前、Jリーグのフィジカルコーチと
「怪我明けのレギュラーと元気なサブと、どちらをスタートから使うか?」
という議論をした事があり
その方は「俄然、元気なサブ!やってやろう感も持ってるし!」と
J下部だから誰が出ても差がないでしょ?みたいな事を仰る方もいるかもしれませんし、途中から怪我明けのレギュラーを使ってin/outになったらどうするんだ?ってのもあるでしょう。
なので、時と場合にもよりますが
私も基本的には「元気なサブ」ですね!
古いかもしれないですが、そういう時こそ元気なサブを出さないで、いつ出すの?
って事です。
11人のチームではありません。
選手全員のチームです。

全員に好かれる必要はない!とかって言う話を持ち込む人もいるかもしれないけれど、「好かれようとする必要はない。」というのと、「人の気持ちを汲まない。」ってのは違う気がする。

背に腹は変えられないんだ!という人もいるかもしれないけれど、それは大人(指導者、保護者)のエゴでしょ。

再発は、重症度が増すものがあります。
今、休んでいれば復帰までにそれ程時間がかからないものでも、再発してしまったら倍以上に時間がかかるものもあります。
それをどうにかするのがアナタの仕事でしょ。と言われる事もありますが、「そんな魔法は持ってませんし、なんですか?アナタの大切なお子さんを人造人間にでも改造しろと言ってるんですか?」と言いたくなる。

「脳振盪でもやらせてくれ!ウチの子は今日の試合にかけているんだ!」と言ってくる保護者がいるという話も聞いてビックリした。

成長期のいわゆる成長痛を我慢しながらプレーしていると骨端線が速く閉じてしまい、成長期が早く終わってしまうそうです。
分かりやすく例えるなら「180cm伸びるはずが、175cmで止まってしまう。」という事です。
そこまでして、その年代のうちにプレーさせる事になんの意味があるのか?
肩書き、箔が欲しいのか?
人生は長い。
そんなの成長してからで構わないのではないか?
すみません。また脱線しました…

試合中、早い時間に交代を余儀なくされると交代枠は1つ減りますし、試合のプランなんて丸崩れになりかねない。

「アイツがいたら。」という言葉は他の全選手を大切にしてません。
選手がいる前で絶対に言ってはいけない。

勝つクラブと楽しいクラブどちらにあなたのお子さんは入れたいですか?
ま、そんな綺麗な2択にはならないですけどね。笑

以前、30代前半のプロサッカー選手のパーソナルトレーニングを担当させて頂く機会があった。
Jリーグで長い事、プレーされていた選手。
その方が「ちゃんと治せば良かったと思う怪我がある」と仰っていた。

だから、育成年代の選手に関わる方々は
「やりたい気持ちは分かるけど、試合直前の練習に参加してない選手は試合には使わない。
練習をこれまでやってきて試合出場の権利を得た選手に失礼。
他の選手も十分に信頼出来る選手達だし、お前もチームメイトを信頼して、長期離脱にならないように再発しないように、治せ!」
と言ってあげてほしい。

トレーニングもコツコツ積み重ねることが大事
であるなら
小さい頃からの怪我とコツコツ向き合うのも大事だと思う。
両方とも自分の身体にまつわる事。
自分の身体とどれだけ向き合ったか、その積み重ねが競技人生の長さを決める要因の1つだと僕は思う。

だから、試合の直前の練習に参加してない/出来ない程の怪我でも試合当日には出来るからと試合出場するパターンなんて無くして欲しい。
特に小さい年代に関わる方々、宜しくお願いします。

少しでも長く競技が続けれる選手が増える事を願っています。

最後までご覧いただきありがとうございました🙇‍♂️
髙田

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