お待たせしました、を最初に言わない、の話
お料理やお飲み物をお客様にご提供するとき、その他のシーンでできるだけ「お待たせいたしました」を最初に言わない、の話です。
もちろん、明らかにお待たせしてしまっていて事前に「お待たせしております、あと〇分程でお持ちいたします」とか、
お客様に断りをさせていただいているときとか
通常よりも時間がかかっている時などは、別問題です。
その時は「お待たせいたしまして申し訳ございません」です。
ただ、それ以外のシーンで、最初に「お待たせいたしました」と定型文的に、もしくはその意味とは違ってお約束事かのように毎回言ってしまう人も少なくないと思います。
「お待たせいたしました」というとお客様はすごく待ったかのように錯覚をしてしまします。
例えば、コース料理で料理が来るたびに「お待たせしました」といわれると自然とそう思ってしまうのです。
お待たせしましたを言うのであれば、ご提供を終えてからが良いです。
去り際に、「お待たせいたしました、どうぞお楽しみください」とお声がけするとご提供後なので、待った気がしません。
では最初に何とお声がけするか。
「失礼いたします」が基本です。
お客様のスペースに急に入ると危険ですし、必ずお声がけします。
もちろん、すでに気づいていただいている時などは
「お客様、続いてのお品でございます」とか「お客様、こちらがおススメのワインでございます」とか
いろんなお声がけがあるかと思います。
要はお待たせいたしました、を口癖のように最初に言わないことを意識すること。
お客様を主体に、こちらのお客様にはどんなお声がけをしてからサービスに入るとお客様は気持ち良くなっていただけるかを考えられるか、が大事なことだと思います。
「お待たせいたしました」がわるいとか、そういう話ではないです。
お店の形態やお客様によっては、毎回大きな声で「おー待たせいたしましたー!!」と元気なサービスマンが気持ちが良いこともあるでしょう。
だから、オペレーティブにならないこと。
お皿やグラスを下げるときに、「こちらお済みのお皿をおさげして宜しいでしょうか?」「グラスをおさげしても宜しいでしょうか?」と毎回声をかけてくるサービスマンもいますよね。
別にそれがわるいことではないですが、お客様にとってもっと居心地が良くなるお声がけの仕方もあるはずです。
お客様を主体に、お客様に寄り添うこと、でお声がけも変わってくるはず、というお話です。
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