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動機づけ(motivation)

もともと心理学は好きで、久しぶりに興味深い話題を目にした。

http://studyhacker.net/columns/motivation-control

人はさまざまな場面で、あらゆる環境下での動機づけによってその場での行動を選択する。その動機づけは外的な要因、内的な要因により良くも悪くも人生における活動や行動を左右する。

内発的動機づけとは?

内発的動機づけとは好奇心や関心によってもたらされる動機づけであり、賞罰に依存しない行動である。これは特に子供は知的好奇心が極めて高いために幼児期によく見られる動機づけである。たとえばある子供がTVゲームに熱中しているとき、その子供は賞罰による動機付けによってではなく、ただ単にゲームが楽しいからという内発的な動機によりそれに熱中するのである。くわえて知的好奇心だけでなく、自分で課題を設定してそれを達成しようとするような状況においては自分が中心となって自発的に思考し、問題を解決するという自律性、また解決によってもたらされる有能感が得られ、動機づけとなり得る。一般的に内発的動機づけに基づいた行動、例えば学習は極めて効率的な学習を行い、しかも継続的に行うことができる。これを育てるためには挑戦的、選択的な状況を想定して問題解決をさせることが内発的動機づけを発展させるものと考えられる。内発的動機には感性動機、好奇動機、操作動機、認知動機などがある。(Wikipediaより引用)

内発的動機づけを促すためには?

コンピテンス(有能感)とは…
私達は、自分自身の周りの環境に対して働きかけ、環境を自分自身の力で変化させた時に喜びや満足を感じる。この喜びや満足感のようなものを有能感と呼ぶ。たとえば、逆上がりのような今まで出来なかった技術が初めて出来たときの喜びは、今まで「出来ない」という環境を「出来る」という環境に変化させたことから生み出されるものであり、出来たことで有能さを感じ、次の活動へと動機づけられていく。
マズローの欲求段階説における自尊的欲求に該当する。

コンピテンス(有能感)欲求を満たす為には
子ども大人問わず
「自分は、人を喜ばせることができる」
「自分は、人を感動させる力がある」
という種類の自己有能感を持たせてあげること。

これはひとりの人間として、父親として、リハビリテーション専門職としても非常に価値のある考え方であると同時に、難しい課題であるとも感じる。どのような関わり方をすればより自己有能感を満すことができるのかは、自分なりに試行錯誤していこうと思う。

自立性欲求とは…
自ら行動を選び、主体的に動きたいという欲求である。他に強制で動かされるのではない。自発的な興味や選択に基づき行動したい欲求である。

関係性欲求とは…
他者と深く結びつき、互いに尊重し合う関係をつくりたいという欲求である。生涯を通じた友情や親密な関係、集団に属したい、人に出会いたい、絆を創りたい、社会に貢献したいなどの欲求である。それが無くなると、痛みや悲しみとなる。孤独を感じるマズローの欲求段階説における社会的欲求に該当する。

私たちのような人と接する職種は年数を重ねるとともにコンピテンス(自己有能感)自立性欲求は、治療経験や治療理論、治療技術の向上、自己の知識や技術の研鑽や研修会への参加によって比較的満たされやすいように思う。

ただし、関係性欲求に関しては私たちのような職種は閉鎖的な面や高度なコミュニケーション技術、人脈、人間関係が必要であり、なかなか満たすことが難しいのではないかと推察する。

先日、定期的に開催されている、NPO法人の「気管切開児とその家族の大運動会(仮)」の打ち合わせに参加させていただいた。
このNPO法人の取り組みに関わらせていただいているのは勿論、私の内発的動機であるし金銭を含めた賞罰もない。それでも楽しみであるし、仕事とはまた違った子どものときに感じていたような楽しさである。
おそらく、この取り組みへの参加は、私の関係性欲求を高めてくれているのと同時に、それ以外のコンピテンス(自己有能感)自立性欲求社会的欲求をも満たしてくれているのだろう。

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