デニス・ルヘイン
アメリカのミステリー作家。
2001年に書いたベストセラー、
「ミスティック・リバー」が、
映画化されて一躍注目される。
クリント・イーストウッド監督、
製作、音楽で、2004年に公開された。
観てすぐに原作を買って読んだ。
クライムサスペンスなのに泣ける。
どこか「スタンド・バイ・ミー」を想わせる、
素晴らしい物語だった。
この年のアカデミー賞レースは、
「ロード・オブ・ザ・リング」11部門制覇。
「ミスティック・リバー」は、
作品賞、監督賞、脚色賞ノミネート止まりだった。
だが、ショーン・ペンが主演男優賞、
ティム・ロビンスが助演男優賞を受賞する。
この主演&助演ダブル受賞は珍しい。
このふたりの関係、ご存知だろうか。
96年「デッドマン・ウォーキング」だ。
俳優ティム・ロビンスが監督、製作した。
俳優が監督や製作をすることが増えたが、
なかなかどちらも成功した例は少ない。
クリント・イーストウッドは、
その数少ない功労者に違いない。
デニス・ルヘインは続けて2003年に、
「シャッター・アイランド」を書いている。
2009年にレオナルド・ディカプリオ主演、
マーティン・スコセッシ監督で映画化された。
これも映画を観てすぐに原作を読んだが、
「ミスティック・リバー」と同じ作者だとは。
キャラクターを丁寧に描写する。
善悪ある人間の心情に対する温かい眼差し。
さらに2012年に「夜を生きる」。
ベン・アフレックが2016年、
監督、製作、脚本、主演で映画化された。
新世紀らしい、ミステリー作家だと思う。