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春のパスタ二品。ファルファッレ・リガーテのレモンクリームと春メーゼ・ボンゴレ・ロッソ(?)

前口上

 寿限無寿限無五劫のすりきれ、って何の話やねん、ってなんか呪文のような長い表題になってしまったな、って思うたら頭ん中よぎったのがこれで。エクスペクト・パトローナムなんてのもありますね、、、、頭が春ちゃうん、と思し召しのあなた。正しゅうございます。もう春爛漫満でランランしてて。もう美味しいものたくさん出てきてますしね、って結局食い意地で生きてますんで。だから血液胃に取られて頭に回らなくなってるという噂も(泣)。
 ほんとはですね。イタリア地パスタ第二弾やろうと古酒坦々麺、ちゃう、どっちも美味しいけど、、、虎視眈々と狙ってたんですが、またまた大人の事情が発生して悲しみの自乗、で、泣く泣く断念したのでございます。♪それはで〜きない〜そう断念♪ってファンに殴られそうなwww。
 「あったかくなってくると浅蜊が美味しくなるね」の詔。
これは、浅蜊のパスタをご所望、と読まないと命の危険が、はありませんが、ま、ご要望は叶えてなんぼが調理人の矜持なんで。加えて、春めいてきてスナップエンドウが急成長、春菊も虫くんの猛攻にジャベリンで反撃でもしないと丸坊主にされそうな勢いで。巨神兵にでも焼き払ってもらおうかしら、って葉っぱも焼けそうな。ということで、春めく今日を愛でるパスタふた品、な今日のお話しです。

 さて、何にしようか、で春菊入りのボンゴレ・ビアンコかな〜、って書いてる本人も飽きてきてて。食べる方は飽きてないようなんですが、ちょっと手を加えて。と、スナップエンドウは、、、レモンクリームに併せても良さげだな、と思いついて、ひさびさのファルファッレに併せようかと。

パスタを作る

 いつも通りの感じで。卵黄多めのすこしコクのある生地で。

最初は100回くらい捏ねてます。
途中は50回くらいづつ捏ねて。

ファルファッレ・リガーテ

 蝶のような形だから、というのが語源だそうで。ちょうですか、なんてwww。スジを入れると、リガーテというらしくソースのノリがよくなって。ペンネ・リガーテとかありますね。以前と同じようにニョッキボードのぎざぎざ利用して、むぎゅぎゅっと押さえて。なんか江戸時代の拷問のような。おねげ〜でございます、お代官さま〜、なんも悪いことしてね〜だ、って決してその筋ではございませんので悪しからず。以前に比べると生地作り進化してて、ニョッキボードに張り付いたりしなくなってて嬉しかったり。

ハリ扇つくるような感じでヒダヒダにして真ん中きゅっと摘んで。
方向変えるとなんかバットマン・マークのような。ちょっとおどろおどろしい感じ。
え?似合ってるって?www 。
いつものように並べて悦に入る、の図。

フェットチーネ

 ファルファッレとフェットチーネは同じ生地・同じ厚みでいけるんで、まんま5mmくらいに切って。こちらはパスタマシーンのカッターで切ってます。と、ここまで書いて、これってほとんどの方にとってはど〜でもいいことですね。ま、備忘録兼ねてるんで、お目汚し、ご笑許いただければ幸い至極に存じ奉っちゃいます。

残りはフェットチーネの幅に切って。

スナップエンドウ入りレモンクリームのファルファッレ・リガーテ

 名前長!これテストに出したら生徒に石ぶつけられそう(笑)。

ソースを作る

 お豆さんは生で食べるとお腹がピ〜ってなるので軽く下茹でして。それでPeaっていう、なんてことはないですね(笑)。ほんま恐るべしはプロテアーゼ・インヒビター、って何の話やねん、はおいておいて、レモンはほのかな酸味を感じるくらいにバターを通して生クリームに移す感じで。

仕上げ

パスタは海水くらいに海塩入れた湯で茹でて、湯切り、茹で汁少々と一緒に温めたソースに入れて、すり下ろしたパルミジャーノとレモンの皮、スナップエンドウ入れて、よく和えてできあがり。追いパルミジャーノ、ぱらっとさせて。

周りの緑は?って、育ててるブロッコリーと芽キャベツの残党(?)を塩茹でにしたもの。
これ見るとブロッコリーがアブラナの親戚だってわかりますね。
へえ、育て方が下手で球にならんでのびのびしてしまって。

春メーゼ・ボンゴレ・ロッソ

 春菊まんまでは芸がない、って元からですが、ちろっと工夫して。どうせなら春菊の風味をパスタに纏わせてしまおう+コクを加えよう作戦、ということで松の実と一緒にギュイ〜ンとして。で、春菊のジェノベーゼもどき、を縮めて春メーゼ。。。勝手に名前作んな、ってイタリアのマンマに怒られそうな。
浅蜊さまのお味で十分なのでチーズは入れてません。

ロッソと言ってもトマト缶入れると濃すぎるので、ミニトマトちょろっとで。グルタミン酸を足す感じ。浅蜊さまの旨味成分はコハク酸とか。そういえば、ニギハヤミコハクヌシ、ってわかる人いるかなぁ。お前の名前は今日から千だよ、なんて。春メーゼ

春メーゼ

春菊は食感原理主義者がいる関係で、まんまのものも残して後入れしてます。

ほんとはモルタイオっていうイタリアの摺鉢みたいなの使うといいって聞くんですが、なんせ高いのと置き場所がないんで泣く泣く諦めてます。摺鉢だと溝に持って行かれて少量作るの難しいですし。

仕上げ

 海水くらいに海塩入れた湯でパスタ茹でて、湯切りして、ペスト・春メーぜと一緒に温めておいたソースに入れて、和えてできあがり。

ロッソ(紅)というよりベルデ(緑)ですね。ってことはボンゴレ・ベルデ・ロッソ?サルサ・ベルデだとイタパセだし、ってそもそもこんなソースイタリアにはなさそうな気も(笑)。

後書き

お味はこの材料で不味くするの難しいですよね、なんで。リガーテにしたのもソースの絡みがよくなって、食感の変化もできて良い感じ、これは、と期待して、
今日のお料理、星いくついただけますでしょうか?
「これは星一つね。味はいいけど」
どえ〜〜〜〜〜!なんで?Why?Japanese people!!!!
「スナップエンドウも春菊もそのままの食感が好き」だそうで。
おそるべし、食感原理主義者、でございましたとさ。ち〜〜〜〜〜〜ん。

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
明日の日からも素敵でありますように。
そして、一刻も早く世界が平和になることを祈って。

あちこちから染井吉野が満開の花便り。春ですね。

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