急ブレーキ 踏めるかな?
いざというときに急ブレーキを踏むのが結構難しいというのは本当かな?
急ブレーキを踏む練習ってどうしたらいいのかな・・・・
|急ブレーキの禁止
道交法では、やむを得ない場合以外には急ブレーキはかけてはいけないことになっているよね。
つまり危険防止の措置として、やむ得ない場合を除き、急ブレーキをかけてはいけないのだ。
|実際に使えるか
急ブレーキは、車を運転中に何らかの危険を感じた場合に、一気にブレーキペダルを踏み込んで制動することであるが、現実には急ブレーキを使用するような事案はあまりないでしょう。
一般的な優良運転者なら運転者の免許更新期間の5年間に1度あるかないかだろう。
これほどまれにしか使わない急ブレーキ操作なので、果たしていざというときに使えるのか?
たとえば、見通しの悪い住宅街の交差点で、突然こどもや自転車、今時ならキックボードなどが飛び出して来ることがあるかもしれないが、そのような場合に事故を防ぐために急ブレ—キが必要となることもあるだろう・・・。
|とっさの判断と行動
自動車を運転中に危険な状態を認識した場合において、ハンドルを切るべきなのか、ブレーキを踏むだけで間に合うのか、力一杯ブレーキを踏むべきなのかなど、認識した危険を避けるための判断が交通事故の防止に大きく左右することになる。
よそ見運転をしており、直前で発見した場合などには急ブレーキを踏んでも間に合わないだろうが、発見した時の位置関係と危険認知時の速度との関係で急ブレーキを踏むことによって停止することができたか、もしくは速度が落ちることで衝突時の衝撃が緩和される可能性もあると考えられる。
すなわち、危険認知時の即時の判断で急ブレーキを選択肢し、これに伴う行動、つまり急ブレーキ操作が適切にできていれば事故を防止し、もしくは被害軽減が図られたであろうと推察できるのだ。
|ABSブレーキは力一杯深く踏み込む
現在流通してるほとんどの車に ABS装置がされている。
強く深くブレーキペダルを踏み込むことにより、ブレーキ液がパッドを押して、回転するディスクロータ—を挟み込むまでのブレーキシステムの反応時間が短くなり、かつセンサーがタイヤの回転数を感知して適切な油圧力に調整して制御し早く止まることができるのだ。
車の速度が早いときこそ、早いタイミングでブレーキがかけることができると制動距離が短くなる。
ABS装置はブレーキを深く踏み込んだときに作動します。
その際、「ゴゴゴ」や「グギギ」といった異音やブレーキやハンドルに振動を感じることがある。
しかしこれは、正常にABS装置が働いている証拠であるので、そのような状況になっても、焦らずブレーキを踏み続けることが大切なのだ。
現在は車への設置は義務付けられていないが、2010年12月に導入が義務化された「ESC(車の横滑りを防止する機能)」とABS装置は一緒に制御されることになることから、ほぼ義務化されているといっても良いであろう。
|急ブレーキはどこで練習するのか
ABS装置についての認識や経験がないと躊躇してしまうかもしれない。
このABS装置が効果を発揮するためには、力を込めて深くペダルを踏み続けることが必要だ。
自動車学校で運転免許を取得するためのカリキュラムのひとつとして「急ブレーキの教習」が行われている。
しかし、免許取得後は、一般的に急ブレーキの機会もなく忘れてしまう、練度が低くなってしまい、どちらかというとソフトなブレーキ操作になってしまうという傾向にあると聞く。
急ブレーキを練習する場所もないのだ。
とはいえ急ブレーキを踏む感覚は養っておきたいのだ。
そこでお勧めするのが、駐車場などで停っているときに練習する方法だ。
エンジンを停止させた状態で、アクセルに足をのせておき、次の瞬間にブレーキペダルを強く深く踏み込み続けるというもの。
このペダル間の足の移動を瞬時に行うことができるよう練習するのだ。
AT車なら車庫から出るときに、アクセルを踏み込まずにクリープ現象で車がゆっくり動き出した瞬間に急ブレーキを踏むということでもよい。
ただしこの場合には、広い庭のある場所や周囲の交通状況に十分注意する必要がある。
望ましいのは、運転を開始する前に行うこと。その日最初に走り始める前に、ガ~ンと一発急ブレーキをかけることも充分練習になるはずだ。
|車検等の後のちょっと練習
車検整備などでブレーキの調整をすることが多い。調整後はブレーキの踏みしろなどの変化により操作の感覚が変わるので、ディラーなど調整を受けた修理事業者の駐車場からでるまでの間に1~2回ブレーキ練習+急ブレーキ練習をすることが望ましい。
|おわりに
急ブレーキの操作がうまくできないと、結果としてブレーキペダルの踏み間違い、ABS装置の作動が働かない、制動距離が伸びるなどのリスクが生じることになります。
事故防止のためにも平素から急ブレーキが踏めるよう練習しておきましょう。
また、自分が運転する車の特性、特にABS装置などの安全装置の特性を知っておくことも重要です。
参考:
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