
過去に趣味で書いていたオリジナルの拙作を修正してお届けします。
ストーリーは全くのオリジナルのつもりですが、同じような話を読んだと言う方は、それが確認できるサイトや書名をお知らせ…
- 運営しているクリエイター
#SF小説
【2017年星新一賞落選作】ネットハザード(前編、3413/7365文字)
「あああぁ!」
百合が玄関の扉を開けると、七郎の大きな声がリビングから聞こえてきた。靴を脱いで急いでリビングに入ると、首から上がない死体が転がっていた。
「ヴ……。」
百合は喉を締め上げるような低い声の呻き声を上げ、大きな音を立ててひっくり返った。何事が起きたのかを確認するかのように、寝室から七郎が顔を出した。仰向けにひっくり返って、手足をばたつかせながら後ずさりしている百合を見る。少なくとも