見出し画像

サイキンソーのDXって泥臭い。国内最大規模の腸内細菌叢データの活用を推進、データエンジニアが挑んだDXへの道 ~サイキンソーのエンジニアがDX化について、熱く語ってきました!~

こんにちは。サイキンソー広報の山藤です。
今回の記事では、日本データ取引所主催のイベント「DATA COMMUNITY DAY #02」にサイキンソー社員が登壇した話題についてお届けします!

今回のイベントは、「DXは、泥(D)臭(X)い。」をテーマに開催され、サイキンソーからデータエンジニアの社員が登壇しました。



サイキンソーのDX推進・立役者が登壇!

今回イベントに登壇したのは、サイキンソーでDX化を推進するデータエンジニアの吉田さんです。

サイキンソーが保有する腸内細菌叢(腸内フローラ)データは、2024年10月に15万件を突破し、国内最大規模のデータ保有数となりました。
吉田さんが入社した2022年は、ちょうど累計検体数が10万件を突破する目前で、社内でも貴重な無形資産であるデータの利活用を活発化させていきたい!と考えていた時期でした。

そのため、DX化を推進し、データ活用を活発化させることが、吉田さんのミッションだったのです。

実は、吉田さんがサイキンソーのデータ活用に奮闘した様子については、過去にもnoteの記事でご紹介しています!ぜひこちらも合わせてご確認くださいね!

世界でも最大規模、国内トップクラスの腸内細菌叢データを保有するサイキンソー、当時の課題

マイキンソーでは、検査を受けていただいた際に、食事・睡眠・運動といった生活習慣や既往歴に関するアンケートの回答をお願いしており、取得したデータは検査結果レポートに反映されたり、社内研究などで活用されたりしています。

吉田さんが入社された当時のサイキンソーは、「これからますます事業を拡大していきたい!」というフェーズでした。そのため、花粉症用検査、乳幼児向け検査、口腔内検査など、検査とアンケートの種類が増加しており、多様な生活習慣データが蓄積され始めていたタイミングでした。

こうした状況から、社内でも「腸内細菌叢データ」×「生活習慣データ」という独自データ資産の活用を広げる動きが加速していたのです。

しかし、収集しているデータをすぐに活用できるわけではありません。

アンケートの回答方法がバラバラだったり、異なる保管場所にデータが散在していたり、同じ設問が異なるIDで管理されているなど・・・いざデータを活用しようとしても、必要なデータを準備するために、その都度莫大な時間がかかってしまう課題がありました。

サイキンソーのDX、どんなところが泥臭い?

アンケートデータを活用しやすい状態に整備するべく、吉田さんは以下のことに取り組まれました。

まず、アンケートの種類に関わらず同じ内容の設問を共通のIDで管理するために、全種類のアンケート・設問を一覧化し、各設問に設問IDを付与する作業を行いました。

具体的には、アンケートシステムにハードコードされた設問文や、紙アンケートの設問文を1つずつ手作業でスプレッドシートに転記し、回答形式がどのようになっているか、同じ内容の設問が重複しないかなどを確認しながら、地道に整理していったそう。

その数は、なんと1,000問にも上ったとのこと。なんとも骨の折れる作業です…。

次に、散在していたアンケートデータをデータ基盤へと連携し、作成した設問一覧と設問IDを利用して、データ統合の作業に取り掛かります。

アンケートデータが一箇所に集約されたことで、共通の設問IDで検索が可能となり、データ抽出作業の工数を大幅に削減できました。データ基盤に移し替えて一つ一つ統合可能な状態に整備していく、こちらも引き続き泥臭い作業ですね。

吉田さんの発表から、イベントのテーマでもあった「DXは、泥(D)臭(X)い。」が、まさに体現されていたことが分かりました。

DX化の成功が、新たなビジネスチャンスの誕生を支える

吉田んのDX推進によりアンケートデータが整備されたことで、サイキンソーの新たなサービス誕生にもつながりました。さ

具体的には今回のデータ整備がきっかけとなり、以下2つの新サービスが実現可能となりました。

1つ目は、『腸内細菌叢データ分譲サービス』の拡張です。
設問一覧の作成により、過去の設問の再利用ができ、アンケートの設問構成を柔軟に変えられるようになりました。これにより、クライアントの要望ごとにカスタムした追加アンケートを設置して各種腸活商品にダイレクトに関わるデータを収集することが可能となりました。

▽関連するリリースもご紹介
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000015042.html

2つめは、『ヒト臨床試験トータルサポートサービス』です。
マイキンソーユーザーを「菌叢データ」や「生活習慣データ」などでスクリーニングすることが可能になったことで、各種臨床試験で対象としたい被検者の募集および紹介ができるようになり、新サービスの実現に至りました。

吉田さんの活躍で、サイキンソーの今を支えている新しいサービスが2つも誕生したとのこと。大事なデータ資産を利活用するために、地道に泥臭く土台を作ってくれた吉田さんに改めて感謝したいです!

今回吉田さんが登壇した、DATA COMMUNITY DAY #02」の様子は、主催の日本データ取引所さんのnoteやYouTubeでも紹介されています!

お時間がある際に、ぜひご確認ください。
今回のnoteはここまでとなります!

今後もサイキンソーのニュースについてnoteでお伝えしていきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。