アートブックターミナル東北2023、まもなく閉幕。スタッフおすすめの作品をご紹介!
■「アートブックターミナル東北」とは?
シグアートギャラリー夏の恒例イベント「アートブックターミナル東北2023」を開催中です。
「アートブックターミナル東北」(ART BOOK TERMINAL TOHOKU/ABTT)とは、東北ゆかりの 「本」の形の表現を募集・展示・販売するイベントです。著者や本のテーマが東北六県のいずれかと関係していれば誰でも応募できます。
通算12回目の開催となる今年は131作品が集まりました。会期中は会場のほか、オンラインショップでも作品を販売しています。
■スタッフおすすめの作品をご紹介!
今年のABTTもエッセイ、レシピ、小説、絵本、イラスト集、写真集、日記、イベントの記録、旅行記など多彩なジャンルの本が集まりました。
ここからはスタッフがピックアップしたおすすめの作品をご紹介します。ぜひ本選びの参考にご覧下さい!
■CARGO/沼田 つよし
CARGOとは貨物や積荷のこと。この写真集ではトラックから箱型の荷台が降ろされて、雪原や雑草が生い茂る空き地、民家のそばなど様々な場所に置かれている様子を撮影しています。
作者の沼田つよしは生まれ育った青森の写真を撮り続けている写真家です。今年のABTTには青森の初雪を撮影したシリーズの写真集『first snow 2014』、『first snow 2022』でも参加しています。
荷台を「居場所を見つけたかのように佇んでいる」と形容する沼田の、被写体に対する優しい視線と距離感が感じられる一冊です。
作品紹介:畑や民家の庭先に置かれている「箱型荷台」。トラックの荷台として、各地へ荷物を運んでいた。そして今は、居場所を見つけたかのように佇んでいる
作者紹介:青森で生まれ、青森で育ち、青森の写真を撮り続けています
☆『CARGO』ご購入はこちらから
→https://cyg-morioka.stores.jp/items/64ae6c693e183e004890a69b
■ゆるやかな走馬灯/阿部 朋未
『ゆるやかな走馬灯』は宮城県石巻市で生まれ育った写真家・阿部朋未による同名の初個展に合わせた制作された写真集でありエッセイ集です。
学生時代に東日本大震災で被災した経験、震災後の社会で「被災者」として振る舞うことや、友人との出会い、変わりゆく故郷・石巻への思いなどが感情の揺らぎと共に率直に綴られたエッセイ6編が収録されています。
写真には桜や建築途中のビル、飛び立つカラス、淡い光に包まれた川など日常よく目にしそうな光景が撮られ、わかりやすく震災や被災地を示すものはありません。だからこそ、阿部がこれまでどのような日常を過ごしてきたか想像させられます。
作品紹介:2023年3月に東京・末広町のPARK GALLERYにて開催した、同タイトルの初個展による作品集。高校時代に遭遇した<3.11>を軸とし、石巻・東京・京都を舞台に「私」という小さな主語から語られる、あの日から今に至るまでの緩やかな物語。
作者紹介:1994年 宮城県石巻市生まれ。音楽系専門学校在学中のライブ撮影を機にカメラを持ち、卒業後は主にフィルムでのスナップ撮影を行う。Reborn Art Festival 2019、塩竈フォトフェスティバルへの参加など宮城を中心に活動中。
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■mundo colorido カラフルな世界/fumikoten
ABTT2018で人気を博した『las personitas 小さな人』のfumikotenさんの新しい作品集です。
A4版で迫力満点。メキシコの色彩や文化に影響を受けたというfumikotenさんの鮮やかでどこかエキゾチックな世界観を堪能できます。絵の中に登場する猫たちの、こちらを見透かしたような表情もたまりません。
作品紹介:2000年〜2022年に制作した作品の一部を作品集に収めました。 アクリル画や油彩画など70点以上の作品が40ページにわたり掲載されています。 タイトル通りどのページにも色鮮やかな作品が詰まっています。奥付には直筆サイン&ミニイラスト入りです。
作者紹介:メキシコの色彩や文化に影響を受け、カラフルで楽しい作品を制作しています。東京、仙台、メキシコで個展、百貨店の催事などに出展しています。
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■得体/Numari
ABTT常連のNumariさんが自身の個展にあわせて制作した写真集。
これまで『カーテン百景』『いまどうしてる?』(ABTT2018)など「街」を撮り続けてきたNumariさんが外出がままならなくなって向かったのは「海」でした。
海とその周辺のただならぬ姿に圧倒されながら撮影した膨大な写真を選定。1冊にまとめあげました。1枚1枚の写真から放たれる存在感は恐ろしくも感じます。
Numariさんの新たな一面としても、必見の写真集です。
作品紹介:個展「得体」を機に制作。街を撮ることをやめ、生まれ育った町周辺の海や自然を撮った。大量の写真には、自然の神秘や恐怖とともに誰もこちらを見ていないという安心感があった。私は人の視線や注目を極端に恐れていたのだ。港町でたまたま出会った白猫の強い視線は、そんな私に「お前は誰だ」と問いかけてくるようだ。
作者紹介:青森で写真を撮っています。
☆『得体/Numari』ご購入はこちらから
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■ABTT2023は8月28日(月) まで!
ABTT2023の参加作品からスタッフが4作品をご紹介しました。「アートブックターミナル東北2023」 は8月28日(月) までの開催です。気になった作品があればぜひCyg art gallery で手に取ってみてください。会場にはこのほかにも面白い作品がたくさん展示されています。過去のABTT参加作品も一部、展示販売しています。
遠方の方はオンラインショップからもお買い求めいただけます。ぜひご利用ください。
■オンラインショップはこちら↓
https://cyg-morioka.stores.jp
■開催概要
「アートブックターミナル東北2023」
会期:開催中〜8月28日(月) まで
営業時間:10-18時
休業日:毎週水・木曜日、8月22日(火)
入場料:無料
会場:Cyg art gallery(岩手県盛岡市菜園1-8-15 パルクアベニュー・カワトクcube-Ⅱ B1F)
Webサイト:https://cyg-morioka.com/abtt/
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