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本の感想 パッキパキ北京 綿矢りさ
BSテレ東の「あの本、読みました?」で、朝井リョウが綿矢りさ本人の前で絶賛していたのを見て、読んでみました。「あのシーンは脳汁ドバドバ出しながら書きました」「主人公が耳元でどんどん話しかけてくる-」とご本人談。
あれほど北京を楽しめるなんてうらやましすぎ。(菖蒲姉さんと綿矢りさ両方^_^)
主人公は元銀座ホステスの菖蒲姉さん。20才年上のビジネスマンと結婚。夫はコロナ真っ只中の北京に単身赴任をしていたけれど、一緒に北京で暮らそうと誘われて北京での生活をスタート。観光客が楽しむ北京、ローカルが楽しむ北京。マウント取ろうとする女や、自分の子供が欲しいという男とか。そんなんが出てきても、ブレやしません。
この本を読んで…何十年も前…北京大学語学コースに通ったり(全然話せなくてもツアーで参加できた)、地下鉄に乗ったり(宿泊地が地下鉄通ってなくて、バス乗り継いで…言葉わからないのによくバス停降りれたなと若い時の自分に感心)、屋台でマンゴー買って食べたり(その後アレルギー出たり)、情人節で宝石店が大繁盛してるのをみたり(ギラギラのカーネーションもショッキングだった)、とか、自分なりにいろいろしたなぁと郷愁に浸ったりしたけど、パッキパキになってる北京は見たことがない…。
北京、大都市、奥深い。読後、とりあえず、中国茶飲んできました。
今後の人生に役立てたいと思ったところは「男が鼻血出しそうなくらい怒ってても、森林でヨガしてるくらい無の境地でいなさい」。1ヶ月前に読んでおけばよかった…。
作品によって作風が違うと、先の番組で紹介されていたので、別テーマも読んでみたいと思いました。