本の感想 「みんなのねがいでつくる学校」 奈良教育大学付属小学校編
先生方がいかに子供の「ねがい」に応えられるか、考えて、考えた授業をされている実践とその時の先生の思いがまとめられている本です。
印象に残ったフレーズは
鉄棒が苦手な子供の気持ちはとてもよくわかるので、「苦手」だと正直最初には主体的な態度も取れないと思いますし、最初から「うまくなりたい」という気持ちには向かいにくいかなと、思います。
紹介されていた実践では、苦手な子供は確かに最初は嫌々。でも、ステップを刻むんだ取組にする。各ステップで子供たちがどうやっているか「話す」「聞く」という他者との関わりの中で子供が考えていく。その上で、一つでもできた時の達成感を得られるようにすることで、「もっと」「できるようになりたい」という「ねがい」「主体性」が出てくる過程が紹介されていました。
一つ一つ、他の事例でもですが、いろいろ考えて作られていることが伝わってくる本でした。
「教育」を何のためにするのか? 社会を支える人材を育てるというような経済的な視点でないことを改めて伝えられている感じがしました。
ところで、この学校の名前を知ったのは、学習指導要領にある授業内容一部未実施だったというニュースを聞いたから。(毛筆の授業をせず、筆ペンにしてた…など。うちの子たちは苦手で、放課後呼び出しされたり、正直面倒だし、先生も指導大変だなと、親として見てましたが…。)
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探求「シブヤ未来科」スタート! (渋谷区教育委員会事務局教育指導課)
同じ年度に渋谷区のニュースもあり、学習指導要領の授業時数が絶対ではないにしても、「どれをどうして削ったのか」「どこで補完できると判断したのか」は説明できるのか?というのも大切なのではないかなと思いました。
奈良教育大学附属小学校の教育課程に関する不適切事案のお詫び及び報告書について - 【新着情報】お知らせ (nara-edu.ac.jp)