本の感想 「芙蓉千里」 須賀しのぶ
須賀しのぶの「荒野に白百合にありて」の幕末の会津の運命に翻弄される男女の話と「また、桜の国で」の昭和はじめのポーランドで戦争回避に奔走する男の話がおもしろかったので、読んでみました。
ひどい生活の中でも、自分のもっている才能をしてモテてる主人公がいるお話ってファンタジー感があり。
ハルピンで、ロシア人、中国人、日本人が混在して暮らしていた時代があったの?
戦争の匂いって?
見ていて涙が溢れてくる舞ってどんなもの?
ということが、気になりました。
いろんな文化を取り込んでいく強さも頼もしかったですし、そのころに中国にいる日本人男性がどうしてそこにいるのか、を想像するのもおもしろかったです。
成功していく彼女たちが綺麗になっていく様も素敵で、まだ戦争にも巻き込まれていないで話が終わったので、意外(他に読んだ2つの作品は戦争に突っ込んでいく話だったので)だったのですが、まだまだ続きがあるのですね。(この本だけで厚さ3cm) 次は「北の舞姫」。このままで終わる訳なし、でしょうか…。