マガジンのカバー画像

ウェブ制作にかかわる時の、みぞとミソ

85
サイボウズのWebチームが「Web制作にかかわる人」に向けた情報を発信していきます。
運営しているクリエイター

#Web担当者

サイボウズWebチーム、noteはじめます

はじめまして。サイボウズのWebチームです。 このたび、チームで「Web制作にかかわる人」に向けた発信をはじめることになり、今日はその経緯を書いてみようと思います。 「三方良し」となるWeb制作を目指すチーム サイボウズには、50以上ものWebサイトが存在します。 企業ホームページ、kintoneやGaroon、サイボウズ Office、メールワイズなどの各製品サイト、採用サイト、そしてオウンドメディア・サイボウズ式など……。 なぜこんなにサイトが存在するかというと、

古いWebサイトをお掃除して約4000ページ削除した話

こんにちは、ゆうこやです。サイボウズでWebサイトの制作・運用支援を行っています。 皆さんの会社では、古いWebサイトのお掃除ってどうしてますか? 長く運用しているとだんだんページが増えていきますが、ページが増えれば維持コストも増えるので、どこかでお掃除しないといけないタイミングがきます。 お掃除プロジェクト…手が挙がりにくい仕事の筆頭です(多くの人は、古い家の掃除より、新しい家の設計の方が楽しいですよね)。 しかし今回私が担当しているサイトで約4000ページのお掃除

サイボウズで行っているWeb制作についての社内勉強会

こんにちは、ゆうこやです。ふだんはサイボウズでWebサイト制作の支援、運用を行っています。 サイボウズのWebチームではだいたい2ヶ月に1回程度、全社員を対象としてWebサイト制作・運用についての勉強会を開催しています。どのような勉強会を行なっているか、なぜそのような活動を行っているのか、簡単にご紹介します。 なぜ全社員向けの勉強会をやるのか通常Webサイト制作の勉強会というと、マーケティング部門やデザイン部門のメンバー向けに開催されることが多いと思いますが、私たちは全社

Web制作会社さんがスルーしがち? 依頼者からみたWebサイトの品質チェックポイント 10選

Webサイト制作を依頼している方、制作後に品質チェックをなさっていますか? 制作会社さんも完璧ではないため、見落としや問題が発生する可能性は常にあります。 Webサイトの品質チェックリストは、検索すればすぐに見つかるはず。ただ、チェック項目が非常に多く、大変そうなものばかりです。 そこで、Web制作会社のディレクターとWeb制作を依頼する事業会社(サイボウズ)の担当者、それぞれの立場で品質チェックを行ってきた経験から、問題の発生頻度が高かったり、重要度が高い(発生したらヤ

「キャリアパスなんてわからん!」からの脱出なるか? チームでキャリアに向き合う施策スタート。

キャリアパスが見えず不安だ。ここで言語化すらしたくない何かを恐れ、未来と向き合うことを避けてきた。でもずっと今のままでいられるわけない…。やれやれ。まずは仲間を探し、何かが変わることを期待してみよう――これは知識ゼロからプロティアン・キャリアの考えを支えにして、いつの日か「未来のキャリアに自信を持ち続けられる自分になる」ことを目指すお話です。 この動画、煽ってくる感じがヤダw!でも考え方はわかる…、キャリア形成って言葉なんか怖い、などなど愚痴ったり、笑いながらキャリアについ

Web制作コンペの新しい開催方法――提案ナシ、担当者の実績で選定

サイボウズWebチーム千葉です。 事業会社でWeb制作を発注するとき、どの制作会社に依頼するかってけっこう迷って、コンペで選定することがありますよね。でも、コンペを開催してみたとしても、どのように選べばいいかわからない……なんてこともあるのではないでしょうか。 今回は、お薦めしたい「Web制作コンペの開催方法」と、「Web制作会社選定のポイント」について、発注者の視点で実際に使った資料(ダウンロード可)を含めて書いていきます。 コンペ経験は、サイボウズでの開催側、制作会社

Web制作をめぐる相関図を書いてみたら登場人物が多すぎた

サイボウズWebチームの千葉です。Web制作を依頼するサイトオーナーと、Web制作会社の関係をドラマの相関図っぽくパワポで描いてみました。社内教育用につくったおまけ資料ですが公開しちゃいます。 細かい図なので画像をクリックして拡大して見てみてください。 サイボウズの場合は、サイトオーナーと制作会社だけでなく、両者の間に我々Webチームがいるのが特徴ですかね。Webサイトの制作や運営には、たくさんの方が様々な役割で関わっていることが図から伝わりますでしょうか。 ところで、

Webサイトの「モブ公開作業」のすすめ

今回は、Webサイトの公開作業を、安心して効率的に行うアイデアのお話です。 働く組織や場所を超えて、プロジェクトメンバーがZoom会議に全員集合。みんなで作業内容を確認し、公開作業を実施。問題が発生したらその場で方針を決めて、即対応するという、私が勝手に「モブ公開作業」と呼んでいるやり方について書いてみます(モブ=集団で何かをすること)。 私もまだ2回しか経験していないので、ヒントとしてご覧ください。 昔の公開作業はやきもきする時間が長かった?Webサイトが完成したら、

サイボウズの「Web制作依頼書」テンプレ公開。過去10年の失敗を反映

サイボウズ社内で配布している、「Web制作依頼書」のテンプレを公開します。 この依頼書テンプレは、発注者(サイボウズ)が制作会社に自分たちの作りたいWebの要件をより正確に伝えるためのもので、制作会社には、これを見て、受注するかの判断や、見積りのベースを作っていただきます。 Web制作を外部の制作会社に依頼しようかなと考えている方の参考になると嬉しいです。ダウンロードしてみてください。 Web制作会社側と発注側ともに10年経験をしてきた私と、サイボウズのWebコンサルチ

今後このnoteで書いていきたいこと [予告]

サイボウズで社内向けのWebコンサルティングをしている千葉です。Web制作の「発注側(事業会社)」と「受注側(Web制作会社)」、両方を経験したからこそ伝えたいことを書いていきます。 次回の記事は「(仮)サイボウズの過去10年の失敗を元にアップデートしたWeb制作依頼書(RFP)テンプレを公開」です。来週か再来週くらいにアップします。 これから書きたいことそのほか、ネタは構想だけなら数十本分あります。続けられるといいな。 ①この仕事とキャリア。サイボウズのサイトたち

Web制作の「発注側」と「受注側」、両方を経験したからこそ伝えたいこと

クラウドサービスを提供しているサイボウズの千葉周平と申します。仕事内容は、社内向けのWebコンサルティングです。 サイボウズでは、ほぼすべての部門がWebサイトを運営しておりWeb担当者は200名近くになります。そのWeb担当者たちを専門家の視点から支援することが、社内Webコンサルタントの役割です。 案件にあった制作会社の候補選定や、依頼書の書き方、社内ルールの整備、プロジェクト運営支援など、支援内容は多岐にわたります。サイボウズ勤務歴は約10年。その前はこれまた10年

「ひとりWeb担当」のあなたへ

先日、私の前職である事業会社の同僚から一本の電話があった。 彼女は、私の仕事を引き継ぎ、Webサイトの運営だけでなく、リリースを書いたり、取材対応などを行う営業企画の仕事をしている。電話はWebサイトに関する相談で、内容自体は10分程度で終わる簡単なことだったのだけど、Web制作会社に質問しても、社内のシステムに詳しい人に聞いても、全く解決できず、悪いと思いつつ電話してしまった、とのことだった。 Webサイトを運営していると、誰も助けてくれる人がいない状態になってしまう経