故国喪失者の諦観「果てしなき逃亡」
<文学(66歩目)>
運命の中で、頑張ってみたけれど。自分の居場所を見失った時に。
果てしなき逃走
ヨーゼフ ロート (著), Joseph Roth (原名), 平田 達治 (翻訳)
岩波書店
「66歩目」は第一次世界大戦に従軍したオーストリア・ハンガリー帝国の将校のお話し。
作者のヨーゼフ・ロートさんは当時のオーストリア・ハンガリー帝国のガリツィア地方(現在のウクライナ西部のリビウ周辺)出身のユダヤ人。
オーストリア・ハンガリー帝国の崩壊に伴い、ドイツに居を移すも