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ロシア・東欧的な本

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私の主観なのですが、ロシア・東欧的な本を集めました。
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#SF

大切な「家族」を考える「ポトゥダニ川」

<文学(19歩目)> アンドレイ・プラトーノフさんの短篇から、「家族」を考える。 ポトゥ…

16

不思議な三重帝国を想像しながら読み進める「エステルハージ博士の事件簿」

<SF(230歩目)> 不思議な短篇集。それぞれの作品よりも、全体を通しての「スキタイ=…

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20世紀初頭のソヴィエト連邦の忘れられた、しかし興味深い作品「未来の回想」

<SF(197歩目)> もう95年前の作品。でも、現代のスタートアップの起業家と同じ苦し…

読書ノーツ
2か月前
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まさに癖になる面白さ「眠らぬ人: ワグナー教授の発明」

<SF(196歩目)> アレクサンドル・ロマノヴィチ・ベリャーエフさんのSF作品は、「教…

読書ノーツ
2か月前
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ソローキンさんによるロシアの近未来「テルリア」

<SF(156歩目)> ソローキンさんの今までの作品を読まれた方におススメなぶっとんだ作…

読書ノーツ
5か月前
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異星の生命体とのファーストコンタクト「ソラリス」

<SF(151歩目)> 「古典」であるが、古びないのは「異星人」とのファーストコンタクト…

読書ノーツ
5か月前
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もう90年近く前の、引き込まれる作品「山椒魚戦争」

<SF(115歩目)> 果たして、人間は他の高等生物を有用に使いこなせるのか?使いこなす人が善か悪かで大きく結末が変わる。 山椒魚戦争 カレル チャペック (著), Karel Capek (原名), 栗栖 継 (翻訳) 岩波書店 「115歩目」は、カレル・チャペックさんの作りこまれた作品です。 実は、再読して感じたのは表現方法が斬新であることです。 そして、第二次世界大戦以前に書かれたのにも関わらず、すごく世界と人間を見つめる目が鋭い。 善良に見えた「山椒魚」はどこ

ワグナー教授最強「アフリカの事件簿: ワグナー教授の発明」

<SF(108歩目)> 100年前のソ連からの不思議感覚のお茶目なSFエンターテインメン…

読書ノーツ
8か月前
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新しい「医療」系です「あなたの燃える左手で」

<SF(64歩目)> 「医療」と「文学」の一つの新しい形を楽しむ。 あなたの燃える左手で …

読書ノーツ
11か月前
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理念でわけた異なる世界「都市と都市」

<SF(45歩目)> まさにアナーザーワールド。この作品から、物理的な境界ではなく、理念…

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ルーマニアから脳をぶん殴られる「ノスタルジア」

<文学(42歩目)> ルーマニアの奇才(ノーベル文学賞候補者)の作品に脳をガツンとぶん殴…

9

酔っぱらいSF「酔どれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行」

<SF(41歩目)> 酔っぱらって、この酔っ払い文学を読むと「SF」により社会風刺が素晴…

16

良質なタイムトリップ「嘘と正典」

<SF(41歩目)> 若いみずみずしい才能により、良質なトリップを楽しむ。 嘘と正典 小川…

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人間の救済を考えるSF「ブロの道: 氷三部作1」

<SF(39歩目)> 100年以上前の「ツングース大爆発(シベリアに隕石が落下した)」から、人間の救済を考える。(カルトを学ぶ) ブロの道: 氷三部作1 (氷三部作 1) ウラジーミル ソローキン (著), Vladimir Sorokin (原名), 松下 隆志 (翻訳) 河出書房新社 「39歩目」は文学の「2歩目」で紹介した「吹雪」を書かれた、ロシアのベストセラー作家のウラジーミル・ソローキンさんの大作。三部作で「氷三部作」と言われいますが、この「第一部」だけでも完結