マガジンのカバー画像

ロシア・東欧的な本

68
私の主観なのですが、ロシア・東欧的な本を集めました。
運営しているクリエイター

#ソヴィエト

大切な「家族」を考える「ポトゥダニ川」

<文学(19歩目)> アンドレイ・プラトーノフさんの短篇から、「家族」を考える。 ポトゥ…

16

戦争により、国境線が書き換えられるとは「西欧の東」

<文学(234歩目)> 東欧のブルガリアから、国境線が常に書き換えられる世界の意味を問う…

5

圧倒的な恐怖小説「紅の笑み・七人の死刑囚」

<文学(233歩目)> 二作品ともに、今までの読書履歴の中でも最大のインパクト。「恐怖」…

5

すごい体制批判の方法「犬の心 怪奇な物語」

<文学(118歩目)> 洗練された体制批判の手本のような作品、ブルガーコフさん「いいね!…

読書ノーツ
7か月前
6

すごい才能で民族問題を考えさせられる短篇集「騎兵隊」

<文学(117歩目)> 一つの地域に複数の民族が重層的に暮らすありさまから、現代につなが…

読書ノーツ
8か月前
41

SFの巨匠レムさんの文学作品「捜査・浴槽で発見された手記」

<文学(92歩目)> かつて熱く読んだ作品を、現在のウクライナの問題と紐づけて読む。相変…

読書ノーツ
9か月前
24

「愛(love)」が大量「希望のかたわれ」

<文学(75歩目)> ちょっとマイナーなドイツのミステリー文学。ウクライナとヨーロッパの闇を描いていて、注目を浴びて、刊行時よりもイイ感じの作品になっている。 希望のかたわれ メヒティルト ボルマン (著), Mechtild Borrmann (原名), 赤坂 桃子 (翻訳) 河出書房新社 「75歩目」はドイツのメヒティルト・ボルマンさんの単なるミステリーではない、福島原発の事故を経験した日本人には刺さる作品。とてもリアル。 この本はある事件に巻き込まれて打ちひしがれ

モスクワを舞台にしたモスクワさんの物語「幸福なモスクワ」

<文学(73歩目)> モスクワを舞台にしたモスクワさんの物語。でも、とても普遍の「愛(lov…

読書ノーツ
10か月前
19

故国喪失者の諦観「果てしなき逃亡」

<文学(66歩目)> 運命の中で、頑張ってみたけれど。自分の居場所を見失った時に。 果て…

読書ノーツ
11か月前
9

アウシュビッツからの帰還記「休戦」

<文学(65歩目)> アウシュビッツから奇跡的に生還できたレーヴィさんの帰還記から、生き…

読書ノーツ
11か月前
15

「人間」を見つめ直す「万物は流転する」

<文学(37歩目)> 最高峰の才能から、「人間」を見つめ直す。 万物は流転する【新装版】 …

14

社会の「理不尽」に耐えるには「理不尽ゲーム」

<文学(1歩目)> 私の大学時代の山岳部監督。 登山を教えていただいた、山中では常に過激な…

11

ロシアからSFと「愛(love)」をこめて「サハリン島」

<SF(12歩目)> ロシアから「愛(love)」溢れる作品。まさに「ロシアから愛をこめて」…

8

女性を学ぶ「ソビエト・ミルク: ラトヴィア母娘の記憶」

<文学(20歩目)> バルト三国のラトヴィアから、女性の強さと脆さを学ぶ。(特に、女性の心の理解が不足する男性は必読です) ソビエト・ミルク: ラトヴィア母娘の記憶 Nora Ikstena (原名), ノラ イクステナ (著), 黒沢 歩 (翻訳) 新評論 「20歩目」はバルト三国と呼ばれるラトビアのベストセラーから、「生き方」をしみじみ吸収して、祖母・母・娘の関係の強さを学ぶのに最適な作品です。 私ははずかしなら、この作品の前に、ラトビアの文学は一度も読んだことあり