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ロシア・東欧的な本

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私の主観なのですが、ロシア・東欧的な本を集めました。
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#ウクライナ

大切な「家族」を考える「ポトゥダニ川」

<文学(19歩目)> アンドレイ・プラトーノフさんの短篇から、「家族」を考える。 ポトゥ…

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読み応えありな不条理物語「ペンギンの憂鬱」

<文学(218歩目)> イイ感じに風刺が効いた不条理劇。 ペンギンの憂鬱 アンドレイ・クル…

読書ノーツ
1か月前
8

独裁者が認知症を患ったら?「ウラジーミルPの老年時代」

<文学(175歩目)> とても笑える。そしてとても興味深い。でも、想像を広げていくともの…

読書ノーツ
4か月前
19

ソローキンさんによるロシアの近未来「テルリア」

<SF(156歩目)> ソローキンさんの今までの作品を読まれた方におススメなぶっとんだ作…

読書ノーツ
5か月前
34

ウクライナにおけるユダヤ人の問題を読む「ウクライナの小さな町: ガリツィア地方とあ…

<文学(136歩目)> ウクライナにおける、ユダヤ人の問題、ポーランドとの関係、歴史学者…

読書ノーツ
6か月前
28

すごい才能で民族問題を考えさせられる短篇集「騎兵隊」

<文学(117歩目)> 一つの地域に複数の民族が重層的に暮らすありさまから、現代につなが…

読書ノーツ
8か月前
41

「愛(love)」が大量「希望のかたわれ」

<文学(75歩目)> ちょっとマイナーなドイツのミステリー文学。ウクライナとヨーロッパの闇を描いていて、注目を浴びて、刊行時よりもイイ感じの作品になっている。 希望のかたわれ メヒティルト ボルマン (著), Mechtild Borrmann (原名), 赤坂 桃子 (翻訳) 河出書房新社 「75歩目」はドイツのメヒティルト・ボルマンさんの単なるミステリーではない、福島原発の事故を経験した日本人には刺さる作品。とてもリアル。 この本はある事件に巻き込まれて打ちひしがれ

現代社会の問題点が見えてくる「聖なる酔っぱらいの伝説」

<文学(67歩目)> わたしたちは「聖なる酔っぱらい」ではありません。(笑) 聖なる酔っ…

読書ノーツ
11か月前
7

故国喪失者の諦観「果てしなき逃亡」

<文学(66歩目)> 運命の中で、頑張ってみたけれど。自分の居場所を見失った時に。 果て…

読書ノーツ
11か月前
9

アウシュビッツからの帰還記「休戦」

<文学(65歩目)> アウシュビッツから奇跡的に生還できたレーヴィさんの帰還記から、生き…

読書ノーツ
11か月前
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新しい「医療」系です「あなたの燃える左手で」

<SF(64歩目)> 「医療」と「文学」の一つの新しい形を楽しむ。 あなたの燃える左手で …

読書ノーツ
11か月前
17

戦争は、子供から「子供時代」を奪う「ボタン穴から見た戦争」

<文学(52歩目)> ベラルーシから、あまりの「理不尽」は子どもたちから「子ども時代」を…

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人間の救済を考えるSF「ブロの道: 氷三部作1」

<SF(39歩目)> 100年以上前の「ツングース大爆発(シベリアに隕石が落下した)」か…

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20世紀の陰「トレブリンカの地獄」

<文学(38歩目)> ジャーナリストの視点でのアウシュビッツ(ドイツによるユダヤ人迫害)にかかわるルポルタージュや、ポグロム(ロシアによるユダヤ人迫害)の実態を読み込む。 トレブリンカの地獄――ワシーリー・グロスマン前期作品集 ワシーリー・グロスマン (著), 赤尾 光春 (翻訳), 中村 唯史 (翻訳) みすず書房 「38歩目」はワシーリー・グロスマンさんというジャーナリスト・作家のルポルタージュの短篇集です。 それぞれは、短篇なので読みやすい。且つ、研ぎ澄まされた才能