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【イベントレポート】まずはここから!デジタル・シティズンシップ実証導入ガイド~飯田市教育委員会、西会津町教育委員会での導入事例~

5月17日(水)、株式会社サイバーフェリックスはウェビナーを開催。飯田市、西会津町にて、本年度より実証導入されているDQ Worldに関する事例紹介を行った。

今回のウェビナーでは、前半にサイバーフェリックスの久本氏が、デジタル・シティズンシップ教育の重要性とその育成に特化したオンライン学習プラットフォーム DQ Worldについて紹介を行い、後半に飯田市教育委員会の櫻田氏、西会津町教育委員会の五十嵐氏がDQ Worldの実証導入までの流れに焦点を置いて、自治体としてのデジタル・シティズンシップ教育の位置づけや今後の指導方針について紹介した。

最後には、DQ Worldを年度内無料で実証導入できる2023年度実証実験プログラムと今年6月からリリース予定のDQ Assessmentの新サービスについても紹介がなされた。

「児童生徒が主体的にICTを活用するための教育が求められる」

イベント冒頭では、久本氏が、従来の情報モラル教育とデジタル・シティズンシップ教育の違いや子どもたちが自律的にICTを活用する力を養う児童生徒主体な学びに移行する重要性について説明した。そのため、従来の教員から学習者へという一方向的な教育ではなく、教員と学習者、学習者同士などの双方向型の学びであるデジタル・シティズンシップ教育が必要であるという。

さらに、こうしたデジタル・シティズンシップの習得に特化したオンライン学習プラットフォームDQ Worldが8つのデジタル・シティズンシップスキルをバランス良く学ぶ構成になっていること、ゲーミフィケーション的要素やスコアが算出されるダッシュボード機能などの紹介に加え、昨年のEdTech導入補助金2022によるDQ World導入校において児童のネットトラブル件数が半減した結果などを報告した。

「DQ World導入後、ネットトラブルに直面する児童の減少」

イベントの第2部前半では、ゲストの櫻田氏が以前から実施していた情報モラル教育取り組みの課題点にふれた後、飯田市内の一部小学校にて行ったDQ Worldの実証導入の効果について紹介した。

飯田市では、以前から市内小学校において、情報モラル教育に関する取り組みを幾つか行ってきたが、これら取り組みによる大きな効果はあまり見られていなかったという。そこで、デジタル・シティズンシップ教育と現状課題との親和性の高さを感じ、市内の一部小学校において昨年度の3学期中に実証導入を行った。

実証導入後の効果としては、全体のトラブル件数が5.7%減少、適切なICT活用への自信が4.3%増加し、トラブルに直面する児童が15.7%減少、インターネットを「安全に楽しく使える自信がある」児童が4.3ポイント上昇した。さらに、ネットいじめの特徴について認識する児童の数が増加することとなった。 このような高い効果を踏まえ、今年度は以下の流れでより多くの学校で効果の検証を検討しているという。

「導入による教師への負担軽減と生徒主体の学び」

第2部後半では、ゲストの五十嵐氏から学校現場における情報モラル教育のこれまでの課題点と今年4月から町内小学校において開始したDQ Worldの実証導入について報告がされた。

西会津町では、情報モラル教育の指導の時間や内容、教材研究や準備が不十分な現状であったことに言及し、それらの指導を全て授業内で指導する時間や教員への負担の問題を指摘した。

ただ、子どもたちが情報モラルについて自ら学ぶことのできる教材については以前から検討しており、2022年5月に開催されたサイバーフェリックスのイベントをきっかけに、DQ Worldの実証導入を決定したという。

今後の実証導入を通し、児童のデジタル・シティズンシップスキル修得による、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を促進することを期待している、と五十嵐教育長は締めくくった。

ウェビナー終盤では、今年6月以降リリース予定の、新サービス「DQASSESSMENT無料簡易版」についての案内や、教職員向けのChat GPT研修の紹介などが行われた。新サービスDQASSESSMENTでは、児童生徒のデジタル・シティズンシップスキルをオンラインテスト形式で測ることが可能であり、今後詳細が公開される。

■2023年度実証実験プログラムについて

ウェビナ―の登壇自治体様も参加している2023年度実証実験プログラムを通して、DQ Worldを2023年度内無料で実証導入頂けます。5月から導入頂く場合の、仮スケジュールとプログラムの詳細を以下をご覧ください。

 本プログラムの対象サービス:
・利用する児童生徒の人数分のDQ World 実証実験用アカウント貸与
・年間活用計画のご提案と導入ワークショップ等の実施
・導入校ネットワークへのご招待(Facebookのプライベートグループ)
 
※2023年度 DQ 実証実験プログラムの留意点
児童生徒様の人数分貸与させていただくアカウントは、実証実験用のアカウントになります。
DQレポートが発行されません。
DQ World のアカウント ID は株式会社サイバーフェリックス指定のものとなります。
 
実証実験プログラム参加の要件:
A:学習効果を実証するためのアンケートへのご協力
B:以下のいずれかへのご協力
①活用事例や導入効果に関するウェビナーへのご登壇
②インタビューへのご協力 
③DQ World学習指導案の改善へのご協力
 
■お申し込み方法
お申し込み受付開始日:2023年1月9日(月)
お申し込み受付終了日:2024年3月31日(日)
 
お申込みはこちらの申込フォームから受け付けております。  
 
Webサイトの特設ページはこちらから

■オンデマンド配信について

今回のウェビナーのレコーディングをオンデマンド配信しております。
以下のリンクからご視聴登録をして、ご覧ください。
 
申込期限:5月22日(月)~6月30日(金)

ご視聴登録はこちらから

その他、教材の導入に関するご相談、ワークショップ、生成AI研修の実施などについては、ウェブサイトのお問い合わせフォームからご相談をお待ちしております。

【株式会社サイバーフェリックスについて】
株式会社サイバーフェリックスは、国際シンクタンクDQ Instituteを戦略的パートナーとする、日本におけるDQ教育および研究のリーディングカンパニーです。デジタル社会がもたらした革新的で便利な生活の一方で、子どもたちは、ネットいじめ/テレビゲーム依存症/性的なコンテンツなど、様々な脅威にさらされています。弊社は子どもたちがこれらの脅威に適切に対処するための力を身につけることを、DQの普及を通じてサポートしています。
株式会社サイバーフェリックス Webサイト



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