幾何学模様の彼女にハマる日は、計算上では２日とちょっと。＃毎週ショートショートnote

「うん、そうだよ、赤い糸が目に見えたらいいのにね。そしたら、お互いに傷つかずに済むのに。」
「そうなの？君なら、良い経験した、人間が一回り大きくなったでしょって自慢しそうだけど。」
「確かに、私そう言いそう。君はわたしのことをよく分かっているのね。」
「そうかなぁ。」

理系の僕はクールなだけ、おまけに人間関係が苦手で、計算立てて人と付き合って仕舞う癖がある、だから今まで彼女なんて出来なかったし、友達だっていない。

「あのさ、君と僕は対に座っているから、僕からは君のことがよく見えるように、君と僕は性格が180度違うから、僕の思ったことの逆を言っただけ」
「だから？」
「だから、僕は君のことを分かっている＝君のことを理解しているでは…」
「では？」
「君に誘われてついて来ている＝弱みを握られているから＝好意に発展するわけではないからね。」
「数学ダージリン」
「わっあ、やめてくれ＝」
幾何学模様の彼女にハマる日は、計算上では２日と一寸。

(410文字)

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最後までお読みいただきありがとうございました。
今回もたらはかに 様 の企画に参加させていただきました。
たらはかに 様
皆様との交流の場をつくって下さりありがとうございます。

タイトルのイラストは
どんむ様のイラストを使わせていただきました。
どんむ様ありがとうございました。

どんむ｜note