今も昔も変わらない。結局、未来形の断捨離。#毎週ショートショートnote
「未来の断捨離、今も昔も、ちっとも変わらない」
「おばあちゃま、どうしたの、怖い顔してる」
「大丈夫だよ、心配しなくてもいい」
母は、孫の髪を、そっと優しく撫でてくれた。
同居する母が県外の施設に行くことを知らない娘
それを知ったら、きっと泣きわめくだろう。
それも仕方ない、夫が突然の病で倒れ、重度の障害を負ってしまった。
収入が突然途絶えた家族、生活保護は諦めた。
受給の条件は、
もっと安い家賃のところに引越しして、車を手放し、生命保険を解約して、所持金を貯金も合わせて20万円以下にと言われた。
毎日泣いて悩むわたしを見かねて、
「生きていくのは苦しいね。
わたしが居ては大変だろう。
ちょうど県外の施設ならすぐに入れるから。
姨捨山さ、昔も今もこの先も変わらない。」と言う。
荷物はボストンバック一つだけ。
「会いに行くから」
「これないさ、あんたは忙しい」
そう言いながら泣いてる。
わたしも涙がほろほろこぼれる。
『母さん』
親不孝を許して欲しい。
最後までお読みいだだきありがとうございまいした。
物語は、半分ノンフィクです。母とは今でも同居しております。
生活保護の条件のくだりは、当時の話となります。(約10年前)
家族がバラバラにならないように歯を食いしばって頑張っています(笑)
タイトルの画像は
YOSHINO 様 のお写真を使わせていただきました。
YOSHINO 様 ありがとうございます。
今回もたらはかに 様 の企画に参加させていただきました。
皆様との交流の場をつくって下さりありがとうございます。
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