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繊月のようなワタシの…。
繊月で
アナタの背中に
ツケる傷
ワタシの声は
キエル一夜へ
あなたに偶然に出会い惹かれてしまったワタシは
勝手に恋をして、勝手にアナタに心を寄せていた。
アナタに近づきたくて、アナタの住む世界に入って来たワタシ。
アナタの内側は暗いのに、アナタは水面に揺れる月のよう。
揺れる蒼い夜の世界にあなたは住んでいる。
アナタはワタシのことを知らなくて、
ワタシはアナタのことを知りたくて
少しづつキョリヲ縮めたと思ったら
アナタはワタシヲ置いて消えてしまう。
マッテとも
イカナイデとも叫ぶワタシの声は届かない。
せめて、アナタの背中に、繊月の様なワタシの爪で
赤い筋がつくほどの傷をつけたい。
ワタシの前から消えるアナタは
その背中の赤い傷の痛みを感じる度に繊月を抱いた夜を想い出すだろうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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