46才のミュージシャンが慶應大学受験を突然決意し、3ヶ月の勉強の末受かった話。6
前回まで
突如世界史にハマり、慶應大学受験を決意した私CUTT。今回は2回目の過去問挑戦と、その後行った試験対策について書きたいと思います。
慶應過去問二度目の挑戦
試験日まであと1ヶ月を切り、今の実力はいかほどかと、二度目の慶應過去問に挑戦しました。前回は40点そこそこでしたが、今回は…
(ドロロロ…ドラムロールをBGMに問題を解いている映像が倍速で流れているイメージ…)
ダン! 60点!
おお! ちゃんと上がっています! わからない箇所もわからないなりに
「あーそれね! なんやったかいな!? あるよね! 今ちょっと出てこないけど!」
と、粘れるようにはなってきて、楽しく進めていく事ができました。
とはいえ、80点越えが目標です。あと1ヶ月でプラス20点! がんばるぞー!
試験対策1
過去問演習にはいわゆる赤本という過去問題集を使うのが一般的です。ただ過去5年分しかないので、その時々の実力を測るために大事にチビチビやろうと思っていたのですが、ネット上にも過去問ってあったりするのかしらと検索していると、東進ハイスクールさんの過去問データベースを発見!
"190大学、最大29年分の過去問を無料で閲覧!"
最高のサイトを見つけました。ありがたや〜と早速会員登録…しようとしたところで、問題発生!
生年月日の入力欄で、生年が選択式だったのですが、
1995年までしか遡れない…!
別に証明書を見せろと言われるわけでもないので
「本当は1977年だけど、1995年までしか選べないからそれにしてみました。てへぺろ!」
としても良かったのかもしれませんが、無料で使わせてもらうのに嘘はつけないよなという気持ちと、何より18才も鯖を読む度胸がなく、熟年受験の壁を感じました…。
しかし翌日、別のページから会員登録に進むと、そこは生年が記入式になっていて、堂々と(?)1977年で登録する事ができました。
東進さんは決して熟年受験の壁を構築してはいませんでした!
世界史問題の傾向
というわけで、過去20年分ほど遡って見てみたところ、慶應文学部の世界史の問題形式にははっきりとした傾向というかフォーマットがあり、少なくともここ20年弱は大問4つで全50問という形が続いている事がわかりました。
大半が記述式の空所補充、それに加えて本文に関連する問題が何問か出るというスタイルです。
年代の並べ替えとか論述問題とかは出てないので、一つの事象に対する深い背景知識というよりも、幅広い範囲の幅広い知識が問われているという感じです。
その問われ方が、真っ直ぐな訊き方ではなく少し推理が必要な文脈の中で出てくるので、ある程度の背景知識は必要ですが、解答としては用語(ターム)を書いていくわけなので、用語をしっかりと覚えていることと、それを適切に引き出す力が重要になってきます。
逆に言えばその用語を知らなければ、逆立ちしても答えは出てこないわけです。
基本的に試験前に勝負は付いているとも言え、潔ささえ感じるスタイルだなと感じました。
ちなみに2012年の問題で「コートジボワール」の貿易品目を答えさせるのに、ヒントとして国名の由来が出ていました。僕は確かサッカー関係でコートジボワールの意味は象牙の海岸だと聞いた記憶があったので「おー!わかるー!」とテンションが上がりました。
こんな風に教科書からだけではなく体験から答えられる問題もあったりするので、面白みをますます感じ始めました。
ということは…?
東進さんの過去問データベースのおかげで、過去問の量には困らなくなりました。
そしてふと思ったのですが、さすがに同じ用語が二年連続で出題されるとは考えにくいですよね。5年、10年単位で考えても、同じ用語が頻出するわけではないと思います。
ということは、
20年間で出題された用語を全て挙げれば、少なくとも今回出題されにくい用語を特定できるのでは…?
と考えました。
20年分の過去問を解きながら、その解答をその都度EXCELに入力していき、完成したあと丹念に検証すれば、そのほかの傾向も何か見えてくるかもしれない。
何かお得な情報を見つかるかもしれない!という不純な動機で、古い年度の問題から解いていく事にしました。(実際には2004年の問題形式が現在と大きく違ったので、2005年から2023年まで19年分の過去問を解きました)
解答のデータベースを作る、というのと過去問を解いて自分の実力を測るという事を並行してやりたかったので、一気に全年度解いてしまうのではなく、学習を続け実力を上げながら、平均して1日2,3年度分を解いて行き、試験の1週間前くらい前に完了させました。
その結果、何かチートな、お得な傾向は見つかったのでしょうか…!?
次回の更新は
というわけで次回は上記の検証の結果と、その他の学習について書きたいと思います。
このシリーズも折り返しをすぎております。良かったらぜひ最後まで付き合ってくださいね!