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いっぱしの女(そして男)。
おはようございます。
氷室冴子さんの「いっぱしの女」を読み返していました。毎度のことですが、引用します。
ずっと昔、私がいろんなことで世間となじめず、なじめないことで世間から攻撃されるのを無意識のうちに恐れていたとき、つまり世間から爪はじきされるのを恐れ、なんとか共同体のひとりにしてもらいたいと卑屈なほど願っていたとき、一緒に旅行していた彼は、ふいに苛立ったようにいったのだった。
「きみ、どうしてそう、誰に対しても、すいませんすいませんていっているのさ。礼儀正しいとかいうのを通りこして、耳ざわりだよ。(中略)」
そういわれて初めて、私は自分がどれほど言い訳しながら暮らしていたか、言い訳のいらない関係をもちたいと願っていた彼を傷つけていたかに気がついたのだった。
「あ〜、わかるわかる」ここに自分がいるなあと思いました。
私も日常は言い訳だらけです。相手を思いやってではなく、自分が傷つくのを避けるために。
朝から深く頷きました。なんだか氷室冴子さんを読み返したくなってきました(単純なんだ)。
早速、本棚を漁ろうかな?
今日も暑くなります。
皆様、よい休日を!