20241007/閑話休題 生きること、死ぬこと、について
個人的なことで申し訳ないのですが(まぁ、個人的でないことを書いた覚えもありませんが)今日から仕事復帰しました。
やっぱり緊張していたのか、特にミスとかはなかったのですが、帰宅して後なにもやる気が起きません。
ただ日曜日に書店で見かけて購入した、山本文緒さん著「無人島のふたり」は昨日から何回か読みました。
失礼ながら、山本文緒さんの著作をあまり読んだことがなく(ゼロではありませんが)、お亡くなりになられた事は知っていましたが、この本も単行本発売時は読んでいませんでした。
日曜日、文庫の新刊の棚に並べてあるのに気づき「あ、文庫になったんだ」と思い、そんなに分厚い本でもなかったので購入しました。
本書は膵臓がんと診断された著者が、亡くなられる直前まで書き続けられた日記です。
山本さんは抗がん剤や、癌そのものの苦しみに耐えながら、日々のことを綴られています。
余命は4ヶ月と告げられ、抗がん剤治療をやめ、緩和ケアに進められながらも、体調は日々悪化していきます。
それでも、楽しかったことや、嬉しかったこと、これまでの人生や、旦那さんへの感謝。そして「書きたい」という尽きぬ意志が書かれています。
私は何度も繰り返し、繰り返し、読みました。何度も「生きるということ」そして「死ぬということ」について、思いました。
考えたのではなく、思いました。ボンヤリと。しかし、何度も。
癌の苦しみとは比較にならないでしょうが、私もこの数ヶ月「死ぬこと」について、考えていました。悩んでいました。
できることなら「望んでいました」
癌で苦しまれていた山本さんの苦しみと比べるのは、なんと言いますか…違うと言いますか、うーん、なんだろう?適切な言葉が出てこない。
私の苦しみが「ちっぽけ」だから、大したことない、何悩んでんだ。と、言うことでもなく。
私は、私なりに、悩み、苦しみました。そして「生きていこう」と決意し、今日から仕事も再開しました。
私は(多分)今のところ生死に関わる病には罹患していないと思います。でも、いつかは死にます。当たり前に、当然に、間違いなく。
やっぱり生きていくことも大変で、悩みや問題は山積みです。どちらかと言えば、私は自分の今後について悲観的です。
それでも、山本文緒さんの日記を読むことで、「生きていくことは大変だけど、大丈夫、楽しいときは笑って生きていていいんだよ」とメッセージを貰った気がしました。
私もいつか死にます。でも「それまではなんとか生きていよう」ではなく、「いま生きていることを楽しんで、笑って生きてみよう」と思いました。
難しいし、大変だと思いますけれどね。
ま、頑張ります。
生きていきます。