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不遜の習性
哲学者ジャン・ジャック・ルソーの有名なエピソードとして、こんな話を本で読んだことがあります。
ルソーは散歩好きで、いつも夕方になると決まって散歩にでかけたそうですが、いつも通る道に足の悪い少年が座っていたそうです。
優しい心を持ったルソーは、彼にお菓子や小銭を与えましたが、あるとき
「立派になるんだよ。」
といって、再び少年の前に現れることはなかったといいます。
人は優しくしてもらうと、最初は感謝します。
しかし、人間には「不遜の習性」というものがあります。
やがては、優しくしてもらうのが当然という気持ちを抱きます。
そして、優しくされなかったら逆ギレするようになります。
ルソーは、このことに気づいて、少年に何気なく伝えたかったんだといわれています。
人間は健康でいる時は、健康の有難みを感じません。
毎日を健康に生きられることに感謝の気持ちを持とうとさえしません。
愛、空気、思いやりなど、本当に大切なものは目に見えません。
そのことに有難みを感じて生きていけば、多少の不平・不満は解消されるのではないかと最近感じています。