シェア
“暁さん”
2023年9月8日 12:29
ボートは、ダイビングショップから見える水平線に浮かぶ小島からやって来た。何も視界の邪魔になるものがないので、米粒くらいのボートが走ってきて漸くボートだと認識できたのは、一時間前だ。ビーチに乗り上げたボートから男が一人おりてきた。その男は、まっすぐ私のショップに向かって歩いて来た。よく見ると真っ黒に日焼けした地元の初老の男性だった。一体この老人は何の用があって私のショップに来たのだろ