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|試験・散文|カフカ(過負荷)のゲーマー理論試験。
カフカ………と言う、壮大な、巨大な存在がそびえ立っている…………………ユダヤ系チェコ人の小説家………………………………
そう、きりの無い巨大な大作小説「城」しかり、「審判」しかり……………………………………………
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それを、小説でなく、ゲーム・遊戯として、カフカ文学の骨組みである、巨大な官僚機構・役所構造。そして作品の筋から外れていく変な、分けのわからぬ登場人物、そして、ズレた場面、それらを、動かしてみたら、さぞや面白いゲーム遊戯に成るだろう………………
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カフカもまた、ユダヤ人としての人生、を作品を通して体現したと言えますね。
帰る故国も無く、世界中の都市にしがみついて生きて来たユダヤ人。かれらがすがりつくものと言えば金銭、そして、ユダヤ教の律法書(トーラ)、ユダヤの僧職ラビ。
カフカは言う、「われわれユダヤ人は、母親に追いたてられ、ラビと、律法書に必死にすがりついて生きて来た……。」…………と。
カフカ文学の、きりのない市役所としての構造。それは、ユダヤ教の律法書の掟にダブらせ、それに対するカフカのユーモアな姿勢が見て取れます。また、ユダヤ人のピアニスト
、グレン・グールドが変人ピアニストを演じた様に、ユダヤ人としての苦しさを文学に吐き出して、官僚機構のユーモアとして遊んだのだと私には思えます。
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カフカ・理論ゲーム化#1
小説「城」・の様に、測量士が遠くに見える、城の測量をたのまれるが、次から次へと煩雑な役所の手続きが、繰り返し繰り返し、やって来る。そして、色んな特徴を持つ、変な人々と出会ったり、話しかけたり、どうでもいい女性と恋愛関係に陥ったりと、なかなか城にたどり着けない。不思議に測量士の、仕事として遠くの城に近づけないか、それとも意識的に遠ざけられてるか、最終的には、城なんてどうだっていい、このまま訳のわからない者たちと共に、訳のわからない無意味なゲームを愉しみ続け、永遠に、このままたどり着け無いゲームはエンドレスに、見てるこっちも、あまりの無意味さに、飽き飽きして全てを放り投げてしまう!!それのゲーム理論化!!
例えれば、象徴としての城でなくても、巨大な神像、ミサイル・ロケット発射基地でも、国会議事堂、でも、ベルサイユ宮殿でも、不時着したUFOでもいいわけで。
要は無意味な物語にすらならない、無意味なゲーム以下の行動を繰り返す、ムーヴを繰り返して、あくびをし続ければ、良い。だけのゲームの話。
ただし、心身とも相当には疲れてくるけど。
カフカ・理論ゲーム化#2
小説「流刑地にて」・の様に、流刑地としての例えば島に、様々な自白機械、処刑機械が設置してあり、刑罰の執行人が、それぞれの機能を、ただ、解説していく。と言うそれだけのゲーム。例えば、その刑罰の執行人が、死ぬ事なく、傷つき負傷すること無く、その処刑機械に自らを処罰させながら、その機能や
、痛み、苦しみを、解説していく、意味不明な奇妙なゲーム理論………………………。
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そのゲーム、やってる本人は、その意味不明さを愉しみながらも、なかばあきれて、も意外にやり続けて行くかも知れない………………。
カフカ・理論ゲーム化#3
小説「断食芸人」・断食で痩せた身体を、見世物にする断食芸人は、とある事から処刑されて行くという筋書きに成る。客が呼べなくなったか、飽きられたか?まあ、処刑されて行く時に女芸人に引っ張られて行く途中、自分が死んでいく運命なのに、もう、諦めたか、余裕なのか、女芸人とふざけて談笑しながらのゲーム理論化。
昔の役所仕事みたいに、相談に行ったら、「この部署の仕事では御座いません。@@部署の管轄で御座います。」と言う役所のたらい回しの構造。役所体質。市役所に勤めた、カフカは、それを面白く、かつ、リアルに、ふざけて、冷酷に、ゲームとして、遊んでいる。
そういう目で見ると、カフカ・ワールドって
、面白いかも?
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カフカ・理論ゲーム化#4
未完に終わった大作「アメリカ」・では、アメリカへと向かう船の中でのネズミなどの小動物や、訳のわからないモノたちの、規則だった法則に沿った、奇妙な動き回り。一部だけど………………。
それもゲーム化したら、無意味さを巡る無意味なゲームとして、飽きるまで面白がりながら遊べるかも?
カフカ・理論ゲーム化#5
小説「巣穴」・実体不明なネズミの様な獣が、強迫観念に駆られて、完璧な巣穴を地中に創り上げて、安心した獣が、安心であるが故に
、かえって不安になり、地上に住み、それでも地中に新たな巣穴を創り、永遠に不安に駆られる。いつ、敵に襲われるか?の不安感に駆られて巣穴を作り続ける、きりのなさが続いて終わる………………
これも、また、安直な、追い立てられるかも知れない系の、不安感ゲームとして設計すると面白いかも知れない?
カフカ・理論ゲーム化#6
大作「城」と並ぶ、それと比べれば、まだ読める大作「審判」。
無実の罪を着せられた、ヨゼフ・Kは、弁護士をつけられて、裁判にかけられるが、コレもまた役所体質の仕事みたいに、たらい回しにされて、裁判は、一向に進まず、解決の方向にすら行かず、そのあまりにものきりの無さに、いい加減じれったさを通り越して、うんざりして
「もう!!殺してくれ!!」
と、叫び、文字どうりに犬のように刃物で刺し殺されて、地面に倒れて、終わる。
人が死ぬ、悲惨な話でなくて、たらい回しの面白さ、そして、自らを殺してくれ、と要請して、終わる。残酷でもなくて、大人の見る乾いたファンタジーとして、ゲーム理論化すると、面白いかも知れない?
☆後述・あとがきに代えて………………………☆
実は、何ヶ月か前に、テレビで、東欧のゲームを作る若者が、カフカに出てくる意味不明な変な行動をするキャラクターを使い、それをゲームして発表する、というのを見て。オリンピックでゲームが正式種目化されるかもの、いわゆるeスポーツ化を前提として、というのを見まして。
カフカの小説のゲーム化も、そういやぁ、面白いな、と……………コレって売れるかも???
僕は、………………………おもった………………
カフカ文学風に………………………。
NHKプロフェッショナル仕事の流儀、のナレーター風に、または、ドキュメント72時間のナレーション風に……………………………。