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日本一の最低男と童話

香取慎吾さんのドラマ。
なんとなく見始めて、ハマってます。
2回ほど見て、
「あれ、『きつねのおきゃくさま』みたいだな。」
と思うようになりました。あまんきみこさんの作品です。小学校の教科書にも載っているので、知っている方も多いと思います。きつねが棲家を探して困っている、ひよこ、あひる、うさぎを自分の家に親切に住まわせます、しかし、実はきつねは太らせて食べようと考えている、というお話。
そんなことを考えて見ていたら、今週の放送で「ごんぎつね」のエピソードが出てきました。こちらも教科書に載っている有名な作品ですね。最後の場面、かわいそうなのは「ごん」か「兵十」かと。ドラマの中で、死んでから喜んでも意味がないんだよ、と自死しようとする人に向かって呼びかけます。
実は、「きつねのおきゃくさま」で、きつねは食べようと思っていたひよこたちのために死ぬのです。何だか似ていませんか?
ドラマの中で、「世界はそれを愛って言うんだぜ」「大事な台詞パクリでしたね。」「パクリじゃねえよ、引用だよ。」というやり取りもあり、いろんな作品のオマージュやらリスペクトを感じます。ドラマを書かれている方の、好きな作品を踏まえた上でのメッセージではないかと思います。
「日本一の最低男」は、誰かのために死ぬという美談ではない、新しい物語になるのでしょうね。楽しみですね。

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